Archive for 5月, 2010
月に届くホームラン
アメリカの、とある地方に野球観戦の大好きな、でも、目の見えない少年がいました。
少年は大リーグ屈指のスラッガーである選手にあこがれています。
少年はその選手へファンレターをつづりました。
「ぼくは、めがみえません。でも、毎日あなたのホームランをたのしみにしています。 しゅじゅつをすれば見えるようになるのですが、こわくてたまりません。 あなたのようなつよいこころがほしい。ぼくのヒーローへ。」
少年のことがマスコミの目にとまり、二人の対面が実現することになりました。
カメラのフラッシュの中、ヒーローと少年はこう約束します。
今度の試合でホームランを放てば、少年は勇気をもって手術に臨む、と。
そして、その試合、ヒーローの最後の打席。
2ストライク3ボール。テレビや新聞を見た多くのファンが、スタジアムで
固唾をのんで見守り、少年自身も、テレビの中継を祈る思いで聞いています。
ピッチャーが投げた最後のボールは・・・、大きな空振りとともに、キャッチャーミットに突き刺さりました。
全米から大きな溜め息が漏れようとした、その時、スタジアムの実況が、こう伝えました。
「ホームラン! 月にまで届きそうな、大きな大きなホームランです!」
5月 31, 2010
· 悲しい名無しさん · No Comments
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ちいさな食堂
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2010/05/23(日) 11:10:04.39 ID:aZWt2LRD0
小さな食堂(夫婦と息子さんで経営。バイトは私だけの合計4人)でバイトをしています。
基本的に調理は旦那さんと息子さんがやっているのですが、
付け合せの人参のグラッセなど簡単なものは私が作っています。
昨日最後に来たお客さん(親子3人)が「この人参のグラッセを作ってる人はどなた?」と聞いてきました。
私は不味いと苦情を言われるんだと思い、震えながら「私です」とお客さんがいるテーブルに行きました。
お客さんは私をじろじろと見て「そう、あなたが作ってるの…」と呟きました。
私はもう怖くて怖くて、手をぎゅっと握ってその視線に耐えていました。
そうしたら奥さんの方が「うちの子、人参が大嫌いでどんな料理にしても絶対に食べないの」と言いました。
「それなのに、このお店のグラッセだけは美味しいっていつも嬉しそうに食べるのよ。
良かったらレシピを教えてくれないでしょうか」とメモ帳とペンを私に差し出してきました。
そういうことは店長に確認を取らないといけないので、冷静を装ってと厨房に行きましたが、実際は嬉しくてぼろぼろ泣いてた。
厨房に行くと店長は「話は聞いてた。レシピは教えてやっていいぞ」とレシピのコピーをしてくれていました。
そして「これも持っていけ」とグラッセとうちの一番の自慢のコロッケを渡してくれました。
お客さんにレシピと「これは気持ちです」と料理をテーブルに載せると、子供は満面の笑みで「ありがとう!」と、
夫婦も「このコロッケ凄く美味しくて大好きなんです」って美味しそうに食べてくれました。
このことが本当に嬉しくて嬉しくて、お客さんが帰った後、思わずおお泣きしてしまった。
店長が
「料理屋は客に美味いと言われるのが最高の幸せだ。だから今のお前は最高に幸せなんだぞ」 と言って、私が泣き止むまでずっとお店にいてくれました。
お店もここにくるお客さんもみんな大好きだ
5月 29, 2010
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教室で涼宮ハルヒの憂鬱(初版、流行る前からもってた)を読んでたら
教室で涼宮ハルヒの憂鬱(初版、流行る前からもってた)を読んでたら
「なぁ、それハルヒじゃね?」と後ろの席のやつにいわれた。
ちょっと怖い煙草とかすってるやつだったから
「うん、ハルヒ。それの一巻」って説明したら
「○○って長門に似てるよな」とクラスの女子のことを指さした。
大人しくていつも読書している小柄で可愛いこだった。
たしかにそっくりだったし、長門にも彼女にも好意を抱いていたので最高の笑顔で「うん」と賛同したところ
おもむろに携帯で○○さんのハメ撮りを見せてくれました。
誰かハルヒのいる世界に連れて行ってください
5月 27, 2010
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中学2年の頃から学年全体にイジメられていた。
最初はクラスの少数だったけど「アイツと一緒にいると自分まで・・・」ってことで学年全体に広まっていった。
そんな中、鎌倉に遠足に行くことになった。
ひと班男子3人女子3人でそれぞれコースを選んで行動して最後に先生のいる場所に集合して解散というものだった。
まさか親に「イジメられてて」なんて格好悪くて恥ずかしくて言えなかったから
ずっと言わないでいたんだけど遠足当日、母が「お友達の分もお弁当と一緒にお手拭き入れておいたよ」なんて言うもんだからトイレでひたすら泣いた。
地元の駅で先生の点呼受けて鎌倉へ。
でも班でもリーダー格の女の子が男子3人とモメだして、もう1人の子も一緒になってモメて「じゃあ別々に行動しよう!あとで何か言われても男子のせいだからね!」と別行動に。
するとコース途中の寺で男子3人と遭遇。
1人がどうも石段で転んでケガしたけどバンソウコウとか持ってなくて3人でオロオロしてた。
そこで私が「これ・・・私ので嫌かも知れないけど」ってバンソウコウと小さいキズ薬渡したら男子が「おっ!サンキュー」って受け取ってくれて
「○○って優しいのになんでみんなにイジメられてんの?」
「俺も疑問に思ってた、別に○○は汚くないよな!」
「今度誰かに何か言われたら俺たちに言えよ?△△(女子メンバー)も
なんで○○シカトしてんの?遠足なのにかわいそうじゃん?」
って言ってくれた。
お昼は指定された場所でみんなでお弁当食べたんだけど、母が渡してくれたお手拭き出したら男子が「お?俺にちょーだい!」「待て!俺ももらうw」って争奪戦になった。
女の子も「私ももらっていい?」「○○さんって優しいよね!さっきまでシカトしちゃっててごめんね」って・・・母の顔も浮かんできて泣いてしまった。
イジメは辛かったけどこの思い出だけは強く残ってる。
5月 23, 2010
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大学が決まり一人暮らしの前日の日
大学が決まり一人暮らしの前日の日親父が時計をくれた。
金ピカの趣味の悪そうな時計だった。
「金に困ったら質に入れろ、多少金にはなるだろうから」そういってた。
二年生のある日、ギャンブルにハマリ家賃が払えなくなった。途方にくれていた時。
ハッと気がつき、親父の時計を質にもって行った。
紛れもない偽者であることが判明した。
すぐに親父電話した。
俺「おい!偽者子供につかませんなよ!」
親父「なっあてになんねーだろ人のゆうことなんざ。困った時にこそ裏切られるんだよ。最後の頼みの綱になー。がはははは!これが俺の教育だよ。」
親父「でいくら必要なんだ?金に困ったんだろ?」
俺「・・・・あきれるわ。十二万貸してください・・・」
親父「明日振り込むから、何があったかは聞かない。金がない理由は親にいえない事が多いわな!」
親父「がはははは!女にでもはまったか?このバカ息子が!!ははは!!」
正直心底むかついたが、親父の声は俺を安心させてくれた。
今思うと、小さい会社だが経営者らしい教育だったのかなと思う。
そんな親父も去年の夏、ガンで死んだ。往年の面影も消え、ガリガリになった親父が
また時計をくれた。まだ箱に入った買ったばかりの時計だった。必死で笑顔を作りながらいった。
親父「金に・・困ったら質にでも・・・入れろや・・!」
オメガのシーマスターだった。くしくもその日は俺の誕生日だった。
俺「親父の時計はあてになんねーから質には入れないよ。」
二人で笑った三日後、親父は死んだ・・・・
親父が死んだ今も、金ピカの時計はメッキもはげたがまだ時を刻んでいる。
5月 23, 2010
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