Archive for 1月, 2011

寄ってくる

ある夕方も暮れに差し掛かった中学校のとある教室に、
二人の少女がまだ居残ってた。仮に名前をAとBにしよう。
中学2年生で、バレー部だった二人は、外がもうそろそろ
暗くなってきたから帰宅することにした。

下校の途中で、Bが荷物を教室に忘れていたことに気づく。
「A!ごめん…一緒に取りに言ってくれない?」とAを
誘ったのだが、日はすでに沈んでいたため、Aは嫌がった。
それでもBがしつこいため、嫌々学校に戻っていった。

学校についた頃は、辺りはすでに真っ暗だった…。

教室にたどり着き、荷物も手にしたところで、
さあ帰ろうとなったときにBがAに提案した。
「そうだ、なんか凄く怖い雰囲気だし、怖い話しない!?」
Aはさすがに嫌だと即答したが、なぜかBがロウソク
なども準備して、火を灯して座り始めて語りだしたため、
しぶしぶと仕方なくホラー対談に付きあった。

しばらく二人で怖い話をしあって、鳥肌が立ちまくり。
でも二人とも笑っていたので、まあまあ楽しめたらしい。
その時、廊下からズカズカ集団で歩いてくる音がした…。
しかもその集団は、自分達のいる教室へと向かってくる。

「何!?何?」とBは立ち上がった。Aもビクビクしていた。
とうとう集団の足音が教室のまえでとまり、ガラっと勢い
よく扉は開いた。「あ!二人ともなんでまだここにいるの?」
そこにいたのは、10人のバレー部員の中間たちだった。

AとBはホっとした。「な~んだ、みんなだったんだ!」
今頃帰ってきたの?とB。実はバレー部で、合宿に行って
いたのだったが、AとBは風邪をひいていたためその
合宿にいけなかったという。そのほかのメンバー達が
帰ってきてたのだ。

「ちょwというか二人ともなにやってるの?」と部員たち。
ホラー話をしていることを伝えると、部員たちも楽しそう
だからとのことで話に加わった。人数も増えたため、
恐怖も激減するだろう。AとBは安心しきっていた。

しばらくたってからだった。
「私も仲間に入れて」と呼びかける声がした。

みんなで振り向くと、教室の隅っこに見知らぬ女の子
が立って、仲間に入れてもらいたそうにこっちを見ている。
しかしいつの間にそこにいたのだろうか。ドアは閉まって
いたのだが、開いた音さえみんなには聞こえてなかった。

みんなちょっと不思議に思ったが、「あなた、誰なの?」
とみんなで聞いてみた。「私、転校生なの。明日からこの
クラスに入ることになってて…」ということで、みんな納得。
その13人目の女の子を話に加えることにした。

そしてまた、しばらく経ったころだった。
部員の一人が、「ねえねえ、怖い話してると幽霊が寄って
くるって聞いたことがあるんだけど…」と言い出したため、
みんなどうしよう、どうしようと一斉に怖がった。で、
もう怖いから帰ろう、帰ろうということに話は進んだ。

しかしここでBが、
「【とっておきの恐ろしい話】があるんだ!最後に話させて^^」
とみんなに言った。

まあ最後なら、ということで、しかもとっておきという
ことで、みんなはBの話を聞き始めた。
「あのね、この学校で、自殺した女の子がいるっていう
噂があるじゃん。でも先生達、誰が、どこで自殺したとか、
まったく教えてくれないじゃん。」みんな、うんうん頷く。
「あのね…どこで自殺したかっていうとね…」

「ここよ」

とうえから声がした。
みんなゆっくり上を向いてみると、そこには恐ろしい
顔をした首吊りしたいが揺れていた。よくみると、
その子はさっき参加した13番目の女の子だった…。

「ギャァァァアァァアァアアアア!!!」」
みんなは一目散に教室を抜け出し、階段を駆け下り、
後ろを振り返らずにそれぞれの家へと走っていった。
たまたま、AとBは近所だったため、一緒に走っていった。
Bが先に家につき、Aは一人で泣きながら走っていく…。

そして、家につき、出迎えてくれた母に、帰りが遅く
なったことを叱られながらも、親の顔を見ていっきに
Aは安心して、ホッとした。

夕食の準備もして、Aは家族とテーブルについた。
いざ食べようとしたところで、電話が鳴って、母がでた。
「ねぇA?Bちゃんから電話よ。急いでるみたい」
Aはなんだろう…と思いながらも、電話にでた。
Bはヒステリックになっていた。

「ねえA!?テレビ見た?ニュース見た?今すぐ見て!」
とB。Aはテレビを付け、ニュースを見た。ナレーターが
緑の茂った山場の映像のニュースについて解説していた…。

「本日、お昼の12時半、山でバスが墜落し、乗客12名
の死者をだしました。乗客は、運転手1名、教師1名、中学生10名………」


廃屋のかくれんぼ

私が幼稚園児の頃の話。

幼稚園の隣りに木造二階建ての廃屋がありました。

当時の私はその建物(隣接大学の旧校舎らしい)が何なのかわからず、ただ先生の「あそこで遊んではいけません」という言葉を無視して、毎日のようにその廃屋で友達とかくれんぼをしたりして遊んでいました。

その日もまた、友達数人とかくれんぼをしていました。鬼はA君です。

A君は廃屋の外で数を数え、私たちは一斉に廃屋内に自分の隠れ場所を探しました。

私は2階の部屋にある、アップライトピアノと積み上げられた段ボールの間(鍵盤の下側の空間)に隠れました。

しばらくすると、二階に上ってくる足音が聞こえました。足音は私のいる部屋とは反対にある部屋へ向かって遠ざかって行きます。

息を潜めて隠れていると、あの足音が私のいる部屋に向かって近づいてきました。

部屋に人が入る気配を感じ、さらに身体を低くして隠れました。

「どこー?どこー?」という声が、段ボールを隔てた向こう側でしました。

あれ?これ・・・・・・・・・誰の声?

私はその声に聞き覚えが有りませんでしたが、鬼役のA君の声ではない事はわかりました。

ただ、当時の私たちには「遊び(かくれんぼ等)の途中から参加した人は、最初は鬼をやる」というルールが遇った為、誰かがA君と入れ替わって鬼をやっているのだろうと思いました。

鬼は「どこー?どこー?」と繰り返しながら、部屋の中を歩き回っています。結局私は見つからないまま、鬼は部屋を出て行きました。

どれ位時間が経ったでしょうか。

「おーい!B君(=私)とC君!!降参だから出て来てー!」と、A君の呼ぶ声がしました。

「やった!勝った!」と思い、一階へ降りて行くと、玄関の入ったところに、A君と見つかった数人の友達が立っていました。

A君は私を見るなり「B君、今日は二階は禁止っていったじゃん!!見つかる分けないよー。」と言うのです。

人数が少ない時は二階を禁止して一階だけでかくれんぼをする時もあったため、私は「え?そうだった?ゴメン・・・。」と謝ると「でも、さっき二階に誰か探しに来たよ。A君、誰かと鬼変わったんじゃないの?」と聞きました。

「え?鬼は僕だよ。誰とも変わってない。」とA君。

「あれ?C君は?」誰かが言いました。最後まで見つからなかったのは、私とC君です。その場にいた全員で「Cくーん!!」と呼ぶと、目の前の廊下の床下が「ガバッ!!」と開きました。

出て来たのはC君です。

そこが収納スペースだったのか、たんに床板が脆くなって外れたのかは覚えていませんが、C君は廊下の床板を持ち上げ、その下のスペースに隠れていたのです。

「そんなところに隠れてたの!?すげえ!」と皆が声を挙げました。

次の瞬間、「わぁーーーーーーっ!!」という悲鳴を上げて、C君が駆け寄ってきました。

C君は自分が隠れていた床部分を指差し、「あれ、なんだよ!」と怯えています。

私たちは廊下にポッカリと空いた穴に近寄りました。

真っ暗な穴の中を玄関から入る陽の光で照らして覗き込むと、そこには、3cm程の小さな「人形の右手だけ」がギッシリと敷き詰められていました。

私たちは悲鳴・驚嘆の声を上げ、一斉にその場から逃げ出しました。

それ以降もその廃屋で幾度となく遊んだとは思うのですが、もう全く覚えていません。人形の手が、何故あんな場所に、あんなに大量に有ったのかもわかりません。

ただあの床の穴を覗いた時の光景は、今でも鮮明に覚えています。

そして今では、「どこー?どこー?」という声の主は、あの右手を探していたんではないかと思っています。


次はお前だよ

ある4人家族がとある地方の旅館に宿泊。深夜に娘か母親が
トイレで惨殺されているのが発見された。

全身を刃物で滅多刺しにされ、顔面は誰だか判別がつかなくなる程
斬り付けられていた。死体には舌がなかった。
トイレには格子のついた幅30・、高さ10・程の窓と小さな通風孔があったが、
とても人の入れる大きさではない。
カギもかけられていた。誰がどこから侵入してきたのか・・・。

警察はその旅館を経営している夫婦、その息子、近辺の変質者などを
聴取したが、現場が密室だったこともあり、迷宮入りになるかと
思われたが、ある日、旅館経営者夫婦に付き添われたその息子が署に出頭。
「近所の目もあり、なかなか正直に話すことができなかったが、
とんでもないことになったので、お話します」

「息子は盗撮が趣味で再三注意していましたが、事件当夜もビデオカメラで
天井裏から個室を撮影していていたのです。撮影していると格子のはまっている
小窓のガラスが開き、ガラスの破片を持った小さな・・・、いや、
このビデオテープに一部始終がはいっていますので・・・。」

息子はビデオテープについて訪ねられると、恐怖が蘇ったのか半狂乱に。
精神に異常をきたすほどの何かがこのテープに入っているのかと思い、
捜査員達もテープを再生するのを恐れた。

そのテープには排尿する女性を俯瞰で撮影した映像が収っていた。
和式便器にしゃがんでいた女性が立ち上がろうとしたその時、
小窓からガラスの破片らしきものを握った小さな、15~20・程の
老婆が音もなく飛び込んできた。女性は悲鳴をあげる間もなく
咽を掻き斬られ、そして顔中を、体中を斬り付けられ・・・。
女性が息絶えると、小さな老婆は死体から舌と頭皮の一部を切り取り、天井を見上げ、
「次はおまえだよ」
と言って小窓から出て行った・・・。舌と、髪の毛のついた頭皮とを持って。

捜査員の中には、嘔吐するもの、泣き出すもの、恐怖の余り失禁する
者もいたという。結局事件は未解決のままだが、警視庁に、件のビデオテープが
今なお保管されていると言う。


ビニール袋

あの日、わたしは本気で怒っていました。むりやり心霊スポットに連れて行かれたからでした
バイト先で仲良くなったA子はオカルト好きで自分でも霊感体質だと言いました
わたしは霊感体質ではなかったし、そんな体質じゃなくて良かったと思っていますが、とにかく怖い話しが苦手でした
理由は怖いからです。怖いから本当に聞くのが嫌でした。関わるのも嫌で
「この話しを読んだ人は一週間以内に」みたいなのも、それらしい文章はすぐに読むのをやめました
最近になってやっとオカルト板やこのスレを読むようになりました
自分のペースでオカルトにも少し慣れようと思ったからです
友達と旅行に行く機会が増えたせいで自分が怖がり過ぎで浮いてしまって
みんなに悪い気がしたし、自分が弱すぎる気がしたからです

前置き長くてすみません
あの日、わたしは同じ時間にバイトとを上がったのでA子の車で送って貰うことになってました
同じ時間で終わる時はいつも同乗させて貰ってたし、たいてい帰りにミスドやファミレスに寄り道してお喋りしました
その日はもうひとり新しくバイトに入ったB子さんも同じ時間で終わり方向も一緒なのでA子の車で帰ることになりました
B子はマジメそうで明るく感じがいい子でした
それでA子の車に3人乗りました。B子は面白いというかその場のテンションを上げる楽しい子です
話しのはずみでA子とB子が盛り上がり、最近首吊り自殺があった公園に行こうという話しになりました

夜9時過ぎでしたが、その公園は少し山裾を登った場所にあり、わたしは絶対嫌だと言いました
ふたりでいる時はわたしが嫌がるとやめてくれるA子がその日はどうしても車からわたしを降ろしてくれません
わたしは空気を悪くして申し訳ないと思いましたが
赤信号で止まった時、強引に助手席から降りる決心をしました
ところがです。いくつも信号があるのに一度も赤信号に引っ掛からなかったのです
とうとう山越えをする道路に入ってしまいました

公園に着くとA子とB子は降りると言いました。「公園の前を通過するだけ」と言っていたのに
わたしは猛烈に腹が立ってきて「わたしは降りない」と言いました
ところがB子が「ひとりで残るほうが怖くないですかぁ」と柳原加奈子みたいな調子で言うのです
わたしはB子に悪気はなく、軽い気持ちでわたしをからかってるだけだとはわかっていましたが
本気で腹が立ちました。怖がり過ぎる自分自身への腹立ちも強かったと思います
言いなりの自分への腹立ちもあり、わたしはつまらないことを思いつきました
「憑かれたふりをしてやろう」と思ったのです
なんか陰湿だし、バカだったと思います

公園は山裾の雑木林に囲まれていて、公園と言うよりグランドみたいなつくりになってました
街燈みたいなのがグランドの周囲を囲んでいるからけっこう明るく人がいないけど思ったほど不気味ではなかったです
で、わたしはわざと無表情を作り、おばけに憑かれたフりを装いましたがA子もB子も気付いてくれません。わたしが不機嫌なのだと思っただけだったのでしょう
公園の入り口から5段ほどのレンガの段差に外野を囲まれたグランドに降り真ん中あたりに進んだ時です
わたしは立ち止まり、精一杯虚ろな目を作りながら一番遠くにある街燈を見つめました
その街燈にはスーパーの白いビニール袋が引っ掛かかっていました

A子とB子は「どしたん?」と言いながらわたしが見つめる街燈を見ました
A子「白いの何?」
B子「ビニール袋やん?大丈夫(笑」
A子「降りる時メガネ置いてきたから見えなーい」

その時、ビニール袋が風をはらんで街燈から外れ
一直線にグランドをこちらに転がってきたのです!

わたし達3人は、B子の「キャー!」を合図にいっせいに走り出しました
距離にすれば100m近くを一直線にこちらに転がってきたのです
車に駆け込んだときビニール袋を見るとレンガの段差のところで止まったみたいでした
A子が慌ててUターンさせてアクセルを踏んだすぐにB子が「あれーっ!」と指さす方を見てしまったのです
遠ざかる運動公園のフェンスにビニール袋がへばりついていました
こっちを睨みながら見送っているようにしか見えませんでした
それより何より、一番何より怖かったのは
ビニール袋が引っ掛かかっていた街燈が首吊り自殺があったまさにその場所だと後で知った時です
最近の事件ですし、地元の発見者周辺からの情報でしたから
本当にその街燈がそれじゃないかと思うからです


自業自得

これは俺の小学校時代の体験談です
5年生の時Y(女)という転校生がやって来た
体育の授業があるわけではないのにいつも体操ズボンを履いてきているオカッパ女だった
俺は「変な奴」と思っただけでそこまで気にしなかった
そして三学期に入った頃あいつは当時イジメの標的だったI(男)と仲がよく
ラヴレターの書きあいなど両思いのような関係だった
そういう関係は小学校というところでは結構広まる感じで皆がいろいろな噂を立てたりしてた
ある日その二人が昼休みにイチャついてたので俺はなんとなく絵を描きながら見ていたら
Yが「見んな!ツバかけるよ!」と怒鳴ってきた。
当時ガキ大将のような存在だった俺はそんな言葉を言われて黙ってるはずがない
「かけてみろwwww」と言ってニヤニヤしてた
するとYは俺に近寄ってきてブフッとツバを吹きかけてきた
もうね、教室に居た見んな放心状態。
俺も本当にやられると思わなかったのでもろ顔にかけられて、放心状態だった
次の瞬間我に返って「なにしやがるコラァッ!」と怒鳴り散らしたが
Yの追弾は更に続く!
俺はそういう事をやられるのが本当にキライで多分小学校生活で一番ブチ切れてた
女とか関係なしにボッコボコにしてやった
血とか出まくってた(鼻血だけど)
殴ったり蹴ったりしてたら近くにいた先生をだれかが呼んできたようで俺は止められた
Yは泣きじゃくってて俺は「ざまぁwwww」としか思わなかった。やりすぎとか思わなかった。

次の日から俺はYをイジメの対象にしていた。
でもYもそれに対抗するように前の机の席の俺に後ろからケシゴムをちぎって投げたりしていた
そんなこんなで6年生になった。本当についてなくて俺はまたYと同じクラス
でもまたイジめてやるとかいろいろ考えてたのでそこまでイヤではなかった
それからはずっと俺のターン!女子供関係なしに顔ボコボコにしてやった
仲の良かったKやTともYを虐める作戦を立てたりしていた
Yの家の前で待ち伏せなんてのは日常茶飯事でそのたびぶん殴ってた
それからYの抵抗もなくなり俺らだけが虐めるといった感じだった
しかし中学生になりYは変わった。
前と違い勉強もできるようになったし性格も明るくなった
俺はというと小学校と同じでこの中学でもガキ大将になってやろうwwとか思っていた
ちなみにこの頃KとTは受験して俺の友達はいなくなった
それからと言うもの俺の人生に終わりが来たよう学生生活だった
Yにあることないこと噂されて俺は先輩や共学になった学校の奴らからイジメられた。
トイレに顔つっこまされたりもした
服とられて変態扱いされたりもした。もう我慢できなくなり不登校になった。
しかし心の教室たるものがあることがわかりそこに通っていた
ある日、俺が心の教室から帰っているとYに会った
奴はニヤニヤしながら満面の笑みである一言を俺に言い放った
Yに言われた一言は今でも鮮明に覚えている

「  自   業   自   得   」

ぜんぜん怖くなくてサーセンwでもこの言葉聴いたときまじでびびった。


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