激痛!

俺は数年前まで尿道オナニー愛好家だった。
チムポに細長い物を入れてあれこれするやつね。

俺はどこかのサイトに乗っていたやり方

(釣り糸をV字に折り曲げて、折り目からスルスルと入れていく方法で、
そのままチムポの先から約20センチのところに来ると、
管が上と下に分岐するから、下の方へ進んでいくと前立腺へと到達。
そこで糸を上下に刺激させると射精感を味わえるってやつ)

を好んでやってたんだ。

終わったあとチムポの中がヒリヒリして
トイレ時に苦労するというリスクはあったけど、
確かに行為中はずっと射精感を味わうことが出来たのでハマってた。

しかし、だんだんその快感にも飽きだしてしまい、
俺はいつもとちょっと違うことをやってみようという気になった。
そこで挑戦した内容はというと

“どこまで糸をチムポの中に入れることができるか”
だった。
正確には、前立腺のさらに向こうへ糸は突き抜けていくわけだから
玉の中に糸がどれだけ入るかってことなのかもしれない。

性欲に負けた俺は、その後起こる惨事のことも知らず
愚かにもズンドコズンドコ糸を押し込んでいった。
1メートル、2メートル、3メートル…
こいつは凄い、何メートルでも入るぞ!

冗談ではなく本当にいくらでも入る感じだった。
それと共にアソコはパンパンになっていく快感に支配され、
俺はその無間地獄とも言うような快楽から抜け出せなくなっていた。

仕舞いには10メートル程入れてしまっていた。
もう本当にパンパンで、たまらずそこでおれはチムコをしごいて、射精に至った。
妙な達成感が俺を包んでいた。

しかし我に返った俺は、
これからの後始末のことを考えるとかなり鬱な気分になった。
なにせチムポ内にある10メートルもの糸を
これから引っ張り続けなければならないのだ。
萎えた気分でチムポ内を糸で擦られ続ける痛みに耐えるのは、中々にブルーだ。

とはいえこのまま放置するわけにも行かないので、
しぶしぶ俺は糸を引っ張ろうとした。

が、どうしたことか。
いくら引っ張っても糸は抜けない。
少し力を込めて挑戦するも、ビクともしない。
次は思い切り引っ張った。痛いだけだった。

どうやら長さ10メートル糸は、玉内部で
がんじがらめに絡まってしまい、
細いチムポの管を通れなくなってしまっていたようだった。

俺は世界が真っ白になるのを感じた。

数分間俺はその場で棒立ちになった。
これからどうするか、こんな深夜に病院に電話か
それとも明け方まで待ってから電話するか。
いや、こんな状態で朝まで正気を保てるのか。
それ以前に医者に何て説明すればいいんだ。

あれこれ考えてしばらくパニック状態になっていたが、
俺は覚悟を決めた。

このまま一気に引き抜こう。
まんまと成功してくれるか、それとも糸が途中で切れるか、
はたまたチムポが破壊されるか、
どんな結果でも受け入れよう。その時はそんな心境だった。

そしてトイレに向かった俺は、おもむろに糸を両手で握り、
渾身の力を込めてそれを引っ張った。

一瞬の出来事だった。
股間を刃物で突き刺されたような激痛が走り、
“それ”は俺の体内から排出された。

血まみれの、直径5センチほどの大きさの
スチールウール状にこんがらがった釣り糸が
俺の足元に落ちていた。

とりあえず医者に行って糸を引っこ抜いてもらうという
大恥をかくのは免れたが、その後が本当の地獄だった。

その後俺はトイレで小を致すたびに激痛に見舞われ
大量の血を含んだ尿を見なければならなかった。
その時の痛みは凄まじくて、
尿をチョロチョロと加減して出さないといけなかった。

結局医者に通うのが嫌だった俺は
消毒液を尿道内に少しずつ流し込むという荒療治を行いつつ、
2週間ほど激痛+血尿と戦わなければならなかった。

あの頃は、尿意を催すことが本当に鬱でした。
尿道オナニー愛好家さんたち、
くれぐれもやりすぎに注意しましょう。

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アシ イランカ

あれは去年の夏のことだった。
冷房が壊れてしまい、僕は熱帯夜の中寝付けずにいた。

何度目かの寝返りをうったときのこと。
寝返りをうった方向、顔のすぐ目の前にどこか人のような顔をした犬か狐のような動物が鎮座していたのだ。

僕は大層驚いて、「うわああああ」とか「ぎゃああああ」とか叫び声をあげて飛びのいたつもりだったのだが、どういうわけだか体がぴくりとも動かず声も出ない。
そのままの状況で謎の動物と見詰め合う…。

心の中では消えろ消えろとずっと念じていたが一向に消えてくれない。

この地獄はいつまで続くのかと精神が音を上げかけたころ、その動物の表情が歪んだ。
人でいえば、笑顔のような形だった(と、いっても歪にひきつっていて恐怖しか感じなかったが)。

そして口を開かずにこう言った。

「アシ イランカ?」

僕が意味がわからずに何も反応できずにいると、その動物はふっと消えた。
すると何事もなかったかのように体は動くようになった。

その夜は寝付けず、またアレがでるのではと震えながら朝を迎えたが、結局あの動物は朝まで現れなかった…。

それから三日がたったがずっと体調が優れなかった。
何をしていてもだるく、軽い頭痛のようなものが常時続いた。

そして四日目の朝、靄のかかったような頭で自転車を運転していると突然車が突っ込んできて、僕はあわやというところで自ら自転車を倒し、車との接触を免れた。
車はそのまま猛スピードで走り去ってしまい、僕はのろのろと立ち上がり、しばらく呆然としていたが、足に痛みが走っていることに気づいた。

見れば右足からだくだくと血が流れている。
どうやら自転車を倒したときに地面と自転車に足が挟まれて裂傷を負ったらしい。

僕は痛む右足をかばいながら、行く予定だった本屋へも行かずに家へと帰った。
当然だが僕の足を見た母親は驚き、すぐさま病院へと連れて行かれた。

すると、出血は派手だがそう深い傷ではないらしく消毒と包帯をするだけで問題ないという。
母親は「ああよかった」としきりに言っていたが、僕はあのときの動物の言葉を思い出していた…。

その夜、またあの動物が現れた。

初めてアレが現れたときと同じように寝付けずにいると、あの動物が現れて怪我をした足を長い舌で舐めている。
全身に怖気が走り、恐怖に狂いそうになったが、あのときと同じくまったく動けないのでどうしようもない。

ひとしきり僕の足を舐めると動物はまた笑みのように顔を歪め、言った。

「アシ、モラオカ」

僕はひどく焦った。きっとこいつが僕に怪我をさせたに違いない。
このままでは僕の足はとられてしまう!

(やめろ、僕の足をとらないでくれ! たのむ、やめてくれ!)

心の中で繰り返していると、動物は「ぐぐ、ぐぐっ」としわがれた声で笑っているような音を出して、すっと消えた。

翌朝、僕が目覚めると怪我をした足が動かない。
もう高校生になったというのに僕は半泣きで両親を大声で呼び、何事かと慌ててやってきた両親に僕が体験したことのすべてを話した。

すると母親が、昔霊障にあったときにお祓いをしてもらった信用のできるお寺さんに行こうと言ってくれた。
僕はその日のうちに母親の運転する車に乗せられ、お寺に連れて行かれた。

住職さんに動かない足を見せ、「どうか助けてください」と必死に頼むと、住職さんは言った。

「動物と人の霊の混ざったものに憑かれていますね。今日来てくれて本当によかった。もう少し遅ければその足は一生動かなくなっていたでしょう」

住職さんはお経を唱えて僕の頭や足を軽くたたき、御祓いをしてくださった。

ほどなくして、僕の足は動くようになり、それからあの動物が僕の前に現れることもなくなった。
いったい何が原因でアレに憑かれてしまったのか、なぜ足をほしがったのか疑問はあったが、僕にはアレから解放されたという事実だけで十分だった。

もう出ないとわかっていても、僕は夏が怖い。

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異様な物件の内見

もうかれこれ10年前の話。

まだ自分は9歳だった。諸事情で祖母と二人暮らしをしていたが、小学生半ば、母親とも一緒に暮らすことになった。

祖母とは小さな漁師町に住んでいたけれど、転校するのは嫌だったが、母親が住んでいる町に引っ越す事にした。
母親は団地に住んでいたので三人で暮らすには手狭、ということで一軒家を借りることになった。

少しして、町の不動産さんに紹介され、家族三人で内見に行った。
小学校からも遠くない、道路にも面しているし小さいながらも物置がある。駐車場もあった。築20年位に感じた。

まだその家には人が住んでいて、契約が決まり次第退去、引っ越しの手筈だった。
しかし、玄関に入ると不気味な仏像が100体以上並べられていた。

「どうぞ自由に見てくださいね…」

中から出てきたおばさんの目は明らかにおかしく淀んでいた。
仏像からして自分は怯えてしまい、内見どころではなかった。

「早くこの家から出なきゃいけない」

何故かそう感じていました。

母は2階を見ると言い、自分もついて行きましたが、後悔をしました。

2階は不思議な作りで大きな部屋についたてでかろうじて仕切って部屋らしき物を形造っていました。
そして何より、窓が沢山あり南向きなのに、寒い。そして暗い。

黒いもやが部屋中に綿ぼこりの様にいて、母にもやは何なのか聞こうとした瞬間、

「家からでるまで喋ってはいけない。悪い物だから。お前について来たがってる」

そう、小声で言われ自分はもうパニックでした。
黒いもやはゆらゆら、ふわふわ浮きたりし、何となく私達に近づいている気がしました。

それに気づいたのか母は、陽気に喋りまくる不動産屋にもう内見は辞めて帰る旨を伝え、一階に向かいました。
玄関で靴を履きながら、ちらりと居間を見ると夥しい数の仏像がところせましと居て…もう駄目だと思いました。

玄関を出て、不動産屋さんはしきりに母に契約を迫っていました。しかし母は断り続けていました。
ちなみについて来た祖母は私達の車の中から出ては来ませんでした。

そして母は不動産屋さんに言ったのです。

「あんた知らないって思ってるでしょ?ここで首つった爺さん二人もいるじゃない。なんて物件紹介してくれてんのよ」

全く意味が分からない私は「何が?!何が?!」と母に詰め寄ると母は駐車場を指さし、

「ここで吊ってる。元はここ物置でしょ?自殺があったから壊してとなりに物置を建てた。そういうこと。契約はなかったことにして。こんな家にいたら住んでる人みたいにおかしくなっちゃうわ」

そう吐き捨てる様に言い、母に手を引かれ車に乗り不動産屋さんを尻目に車を走らせました。

祖母は「なんて家だろうね…土地がよくない。首吊り自殺した爺さんぶら下がって、あんたたち見下ろしてて不気味ったらあらしゃないわよ」

その言葉に母も返しました。

「爺さん二人だけじゃないよ。家の中でも少なく見積もっても二人は死んでるよ。2階なんて最悪。***(難しい言葉で聞き取れませんでした)がいっぱいいるのよ?不動産屋なんて普通にしてるの。見えないって得だね。この子は引き寄せ易いから、家帰ったらあれしなきゃね」

そんな会話をしながら母の団地に着き、すぐさま私は日本酒が入ったお風呂に入るように命ぜられました。あれとはお清めだったようでした。

その後、祖母により何かお祓いのようなものをされた記憶があります。私の家系は視えるようです。払い方なども一通り習いました。

その一件後、知り合いのつてで一軒家を借り、無事引っ越しせました。

その家にも何体かいたのですが、母は「歩き回るばあさんと子供だけだから可愛いもんだよ」と言っていました。

ちなみにその爺さんが首吊ってる家は本当に爺さんが首を吊ってました。
新しく引っ越した家のお隣りさんから詳しく聞きましたから…有名な家を紹介されたみたいです。

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206号室

去年の梅雨、私と彼氏は夕方からオールで大喧嘩をしていて、朝になりやっとお互い納得し落ち着きました。
彼氏はその日夕方から仕事だったので、とりあえず寝なきゃね! って事で近くのホテルに行きました。

そのホテルは、ボロい、汚い、安いで結構有名だったんですが、貧乏な私たちは近くて安いから…と気にせず入りました。

日曜日だったので、全部埋まってたのですが、ひとつだけ空いてる部屋がありました。

今思えば、高い部屋も全部埋まってたのになんで安い部屋空いてたんだろう…って感じです。2階の206号室でした。

まず、ベットに座って謝り合いました(笑)
上の部屋はもうチェックアウトなのか、バタバタ足音がしました。

私達はお風呂に入りました。
あがった後、お湯は全部抜きました。

またベットで正座しながら向かい合って話していると、視界の左側の方で何か白い小さい物がチラチラ見えます。
彼氏も気になるようで、何度かその方向を向きます。

横を見ても何もないので、気になって気になって少しイライラし始めた時、ジャーッとお風呂の水が溜まる音がしました。
明らかに私たちの部屋から…。その間も、上の階は走り回っていました。

2分くらいして、キュッと水を止める音がしたので、怖かったけど、私はお風呂を確認しに行きました。
水は溜まってなかったし、水道栓も、きちんと閉まっていました。

その時はもう部屋に入ってから2時間くらい経っていました。
上はまだバタバタ走っています。

お互い、色々気になる事はありましたが、口に出した瞬間からもっと怖くなるのが分かっていたので何も言いませんでした。

俺、仕事だから寝なきゃやばい…って彼氏が言うので、寝る事にしました。
その時…彼氏の「おやすみ」に重なって男の声が聞こえました。

彼氏はすぐ寝たのですが私は怖くて眠れず、走り回る足音を無視しながら彼氏の寝顔を見ていました。

そしたら、彼氏がいきなりガバッて跳び起きて、

出るぞ!!

って言いました。

何もわからなかったけど、今まで起こった事を想えば大体わかりました。

部屋を出た時、彼氏の顔がなんだか違う人みたいに見えて、声もしゃべり方も、いつもと全然違うんです。
怖く、悲しくなって彼氏に、「N(彼氏)だよね? Nだよね?」と何回も聞いた程でした。

その部屋には5時間弱いましたが、部屋を出る時まで上の足音は休みなく走り回っていました。

ホテルを離れて、彼氏に話を聞いたところ、寝かけた時すごい怖い女の顔が頭に浮かび、やばいと想って出たと言っていました。
走り回る音も、チラチラ見える白い物も、声も、風呂の音も彼氏も全部聞こえたそうです。

後日先輩に話をしたところ、そこは昔、未成年の女の子何人も無理矢理おやじ相手に働かされる専用(?)みたいなホテルに使われていたそうで、何か詳しくはわかりませんがいろいろあったそうです…。

まあ、場所も病院の裏なので、それもあるんじゃないですかね…。

鹿児島の、病院の裏にあるKホテルの206号室には絶対行かない方がいいですよ(>_<)

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思い出せない家

その家を見たのは、2回だけです。

場所は都内某所。
知り合いが次に住むアパートを借りるため、あちこち見るのに付き合わされた時のことです。

そこは狭い路地が不規則に錯綜する住宅地でした。
不動産会社の人も徒歩で案内するくらい、細い道が続き、あっちに曲がり、少し戻り、といった具合でした。

見た物件に問題はありませんでしたが、道が複雑で、方向音痴の知り合いには無理と判断してボツに。
ただ、私的には、もう一つ理由がありました。

その家は、その道の途中にありました。
実は、ちょうど、その家を含めた区画をぐるりと回る道を私たちは歩いたんです。見に行ったアパートは、その区画の真裏でした。

たぶん40坪くらいでしょうか。表から見たところ、1メートルほどのコンクリート塀と同じ高さの金属製の門扉から、すぐに二階建の家が建っています。
ただ異様だったのは、見えてる玄関と、一階の部屋の窓と、トイレの換気扇と小さな窓。

玄関の扉は、新聞受けも含め、全部の隙間に表からガムテープで目張りされてました。トイレも同じです。部屋の窓は雨戸が閉められ目張りしてありました。
ガムテープは、見たところ、そんなに古い感じではなく、一ヶ所もめくれてもいませんでした。

それに、その一区画、とても暗いのです。
行きと帰りに見て、知り合いには耳打ちして、この時に見たアパートはやめました。

実は私、この近所に住んでいたことがあったのですが、ここの事は聞いたこともありませんでした。
何があったのでしょう?

後日、もう一度、と思ったのですが、行き着けませんでした。
不動産会社に聞いてみればいいんでしょうが、なぜか、私も知り合いも、会社の場所も名前も思い出せないのです。

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