まだ生きてる

360 本当にあった怖い名無し 2010/01/19(火) 03:11:07 ID:Pm6m84kC0
そういえば、このスレで始めて投下する話なんだが

若いうちに癌になると、細胞の分裂が早いから腫瘍がすぐに大きくなるの
2週間前に1mmだった影が、3㎝まで大きくなるとかもある
患者さんは、30台の女性だった
脳腫瘍。脳の癌ね。いわゆる
見つかったときには、患者さんは意識不明の状態だった。
その人は夫も息子もいて、最悪なことに妊娠3ヶ月の状態だった
入院して一月経たないでなくなったんだけど、意識不明で2週間ぐらい経ったときだったかな
意識不明でも尿もでるし、毎日清拭をするんだけど、「臭い」がしてくるんだよな
肉が、というか、「細胞」が腐っていく臭い。
死臭って言うんだと思う。
気にしなければさほど匂わないけど、日に日に強くなっていくんだ
肉体は目に見えて変化はないけど、アラームの鳴る傍でどんどん四肢が腐っていく感じ

夫は毎日病室に泊まっていた
冷静に医者の診断を聞き、腹の中の子の安否を聞いて、「恐らくは…」と医者が言うと「そうですか…」とひとこと喋っただけ
理解して、現実を冷静に受け止める強さを、持っていたのだと
最初はそう思った

361 2 2010/01/19(火) 03:21:32 ID:Pm6m84kC0
死臭がして1週間ぐらいして、(…もう駄目だろうな…)って感じで俺も処置をしてたんだけど、母体の腹が妙にねちょねちょしているのに気付いた
そのときは、死に逝く人の肉体の変化かなって思ってたんだけど
そのねちゃねちゃした部分が、妙に黒くくすんでた
「いつもすみません」と、夫は私に頭を下げた。
妙に居たたまれない気持ちになって、何か毎回泣きそうになるんだけど
にっこり笑って「いえいえ」といつも返していた
そうして退室して、部屋を出た

暫くして、患者のサーチュレーション(血中の酸素濃度)が90%を気ってアラームが鳴ったから、部屋まで向かった
カーテンが閉まって、中の様子は見えなかったけど、シルエットで夫が傍に立っているのが分かった
サーチュレーションが下がったとはいえ、吸引ぐらいしかすることがなかったけど、準備しようとして気付いた
どうも夫が、妻の上にのしかかろうとしているみたいだった
正しくは、お腹に顔を当てて母子の呼吸を聞こうとしてる感じか
部屋の前で少し様子を見ていたんだけど、どうも様子が少しおかしい
夫の顔が、左右に揺れていた

362 3 2010/01/19(火) 03:46:55 ID:Pm6m84kC0
窓の反射を見て、絶句した
夫が舌を出して、チロチロと妻の腹を舐っていた
へその周りを重点的に、何度も何度も
モニターの音がピッピッと鳴っている間、夫は無言で腹を舐め回していた
いつも自分が拭いていた腹のネチャネチャは、夫の唾液だった
無言で部屋を出て、先輩に相談して一緒に行こうとなって、あえて大きな足音をさせてその部屋に言ったら
夫は何食わぬ顔で本を読んでいた

その日はそれで終わったけど、暫くして自分は休みに入った
それから俺のいない日に、奥さんは亡くなった
当日、担当だった先輩から聞いたが、医師の臨終確認が終わると、旦那さん、憑き物が落ちたようにストンと倒れたらしい
母体のお腹にうつぶせて
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
って。聞こえるか聞こえないかって声でぶつぶつ呟いてた
まだ生きてるまだ生きてるって、お腹を摩っていた
本当は、もう数日前に胎児の脈はとれないレベルまで落ちてたんだけど母体の死亡と一緒に、児の死亡も告知されたあとだったらか、もう狂ったみたいに冷静な ダンナさんが豹変したらしい
その日の夜、葬儀の準備のために遺体を保管していた部屋で、旦那さんが母体の腹に司法解剖で開いた創部をカッターでくりぬいたらしい
暫くしてスタッフが見つけたとき、綺麗に血を処理された母体と、流し場で洗われた半分溶けた胎児が捨ててあったと。
夫のそれからは自分はしらないが、警察に捕まったとだけ聞いた

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心霊写真を撮ってみたい

友達と二人で話してたら、久しぶりに心霊写真を撮ってみたいと誰かが言い出したので、
近くの山道に惨殺事件があってからも未だに取り壊されず残されてた民家があるので夜中に行ってみた。
玄関から居間、風呂場とトイレ、キッチンに父親の部屋、階段から二階へ行き、子供部屋からベランダ、
母親の部屋、階段を降りて一階へ。最後に家をバックに一人ずつ。片っ端から写真撮って帰った。

んで今日。出来上がった写真を見て俺達は驚いた。

何も写ってないのだ。
もちろん俺達は普通に写ってる。霊的な物が何も写ってなかったのだ。
「・・おかしくね?」
「もう成仏しちゃったとか、じゃねぇかな?」
「やっぱそうなのかな。じゃあ、あそこ行ってももう心霊写真撮れないって事か。無駄だったなぁ」
「そうでもないよ。行く途中に結構周りから孤立してる民家、一軒あるから。次はそこ行こうぜ」
「おぉ!マジで?そこも廃墟?」
「んな訳ねぇじゃん。普通に人住んでたよ。今日の夜行こうぜ」
「おっけ、分かった。今の内に適当に準備しとくわ」
楽しみだ。かなり久しぶりだから何かワクワクする。

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彼女のひとりごと

これは僕が大学の頃の話し。

僕は同じサークルのまあまあ可愛い子と付き合ってて、
ちょっと前から同棲していた。
見た目だけでなく、
性格も可愛く、ちょっと甘えん坊のところが、
また可愛かった。

ある日、彼女よりも僕の方が先に家に帰った。
そのころテレビで見た、
例のベッドの下に男が!!系統の話しを思い出し、
彼女を驚かせてやろうと、
僕もベッドの下に潜りこんだ。
意外と狭いなあ・・・と思いながら、
30分位?寝てしまった。

しばらくすると彼女が帰って来た。
玄関のドアが開き、寝室に来る音がした。
彼女は、服を着替えると、
ベッドにギシッと音をさせて横になった。

そして一言。
「あいつ・・・死なねえかなあ・・・」

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電気をつけなくてよかったな

ある女子大生が先輩のアパートで行われた飲み会に参加した時のことだ。
飲み会が終了した後、彼女はアパートを出てしばらく歩いていたのだが、
ふと先輩の家に携帯電話を忘れてきたことに気づいた。
彼女はアパートに引き返し、先輩の部屋に戻って呼び鈴を押す。
ところが、反応がない。

ドアノブをまわすと鍵は掛かっていなかったので、彼女はそのまま中に入っていった。
部屋の中は電気がついておらず真っ暗で、どうやら先輩はもう寝てしまったらしい。
無用心だな、と思った彼女は電気をつけて先輩を起こそうかとも考えたが、
先輩がかなり酔っていたのを思い出してやめておき、
真っ暗な中で自分の携帯電話を探し出すと「忘れ物をしたので取りに戻りましたー」
とひと声かけて部屋を後にした。

翌日、彼女が先輩のアパートの前を通りかかると、
なぜか大勢の警官が集まっている。
事情を聞いて彼女は驚いた。

なんと、あの先輩が部屋で殺されたというのだ。
部屋は荒らされており、物取りの犯行かもしれないという。

「あの時電気をつけて先輩を起こし、きちんと戸締まりをするよう
注意していたらこんな事にならなかったのに…」

彼女が自責の念でいっぱいになりながら昨日その部屋にいたことを警官に話すと、
部屋の奥から刑事が現れて彼女に見て欲しいものがあると言った。
「部屋の中でこのようなメモを見つけたのですが、
これの意味がわからないで困っていたのですよ。何か心当たりはありませんか?」

彼女はそのメモを見て青ざめた。

そこにはこう書かれていたのだ。

「電気をつけなくてよかったな」

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気が付いたら彼女が誰かにメールしてた

俺の部屋に彼女が遊びに来た時に、気が付いたら彼女が誰かにメールしてた。
『誰にしてんの?』って聞いても『ん?ちょっとね』って教えてくれない。
ムカ~っときて、『どーせ男じゃねーの?!』って怒鳴り気味に言ったら、

『○○○(俺の名前)だって、どーせ女からメール来てるんでしょ!!』

って逆切れしてきたから、

『はあ?俺がいつメールしてる?疑うんなら見ればいいじゃん!』

ってポケットから携帯出して彼女の前でこれ見よがしに開いてやったら、
こんな時に限って誰かからメール来てやがんの~~、、、、
内心、しまった~って思いながら、

『・・・・広告か何かだろ、、』ってメール開けたら、件名は『無題』。
本文が

『後ろを絶対見ないで!何も聞かないで!
このメール見たら私と急いで部屋を出て!!』

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