言葉には語源があります。「こっそり」という言葉はコソリというモノの存在に由来してるそうです。
「こっそり見る・こっそり近づく・・」そして「こそり」という言葉もまたコソリというモノに由来する・・なんてまことしやかな話しですが、こんな逸話もあります。(これからのお話はもしかしたら知らない方が良い事なのかも知れませんが、まぁお読み下さい。)
ある場所で、数人が集まり雑談をしていました。
しばらく皆で話しをしていると突然、一人の女性がある方向を指差して悲鳴をあげました。
「あそこに何かが居る!こっちを見てる!」そして「近づいて来た!助けて」「○▽!こそり■☆△・・」と訳解らない言葉で絶叫し気がおかしくなり、女性はそのまま廃人となってしまったそうです。
その場に居合わせた皆には彼女が何を見て彼女に何が起こったのかが全く解らず、ただ呆然としていました。が、ただ一人、彼女の身に起こった出来事が何か解っていた人がいました。
その人は彼女が絶叫し、指差した方向に彼女と同じモノが見えていたのです。
それはコソリというモノでした。その人はコソリを知っていたので見えました。でもそれを目にした時、コソリのあまりの恐怖に身体が固まってしまいピクリと も動く事が出来ませんでした。ただただコソリが彼女にしている事を、そして彼女が狂っていくさまを呆然と見続けているだけでした。
でも、そのおかげでその人は助かりました。何故なら「その人はコソリに気付いた事を気付かれていない」からです。そう、コソリには「気付いた事を気付かれてはいけない」のです。
コソリは自分に気付いた者だけを襲えます。こっそり見てたり、こっそり近づいて来たりします。そして自分に気付かせる為に「こそり」と音をたてたりします。
皆さん、もしコソリを見付けたとしても「気付いた事を気付かれないよう」にくれぐれも気をつけて下さい。襲われますからね。
そしてこの話を見てしまった方、特に気をつけて下さい。既にコソリの存在を知ってしまったのですから・・ね。
世の中には知らない方が良い事も多分にあるものです。ではでは・・