髪の毛

ある夏休みの出来事。
武(仮名)君はどうしても欲しいゲームソフトがあったので
お父さんにお願いしてみたのだが断られ、それでも諦めきれず
しつこく食い下がっていると、お父さんの方も段々イラついて
きたのか「駄目だって言ってるだろう!夏休みだからって何時
までも夜更かししてるんじゃない!早く寝なさい!」と怒られて
しまい引き下がるごとにした。
部屋に戻ったものの諦めきれない気持ちが次第にお父さんへの
不満へと摩り替っていき、いつしか「お父さんなんて死んじゃえ」
と思い始めた。
そのとき以前クラスメイトが話してた呪いの掛け方を思い出し
やってみる事に。
それは髪の毛を使う方法だった為に両親の寝室に忍び込んで
お父さんの髪の毛を手に入れ部屋に戻り、聞いたやり方を思い出
しながら実行してみた。
やる事をやったのですっきりしたので、その日はそのまま眠りに
ついた。
翌朝、目が覚めて冷静になると「大変なことをしちゃった、お父
さん死んじゃってたらどうしよう。」と思い始め、恐る恐る食卓
へと行くと何時もどおりお父さんが新聞を読みながら朝食をとって
いたのでホッとした。
よく見るとお母さんが居ないので「まさかお母さんの髪の毛と
間違っちゃったの?」と不安になり、お父さんに「お母さんは?」
と聞くと「ゴミを出しに行ってるよ」と言うので再びホッとした。
そこへお母さんが蒼白い顔色で戻ってきて「お向いの田中(仮名)
さんの大学生の息子さんが今朝見たら亡くなってたそうよ、この
前会ったときは、とても元気だったのに。」

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怖いmixi

友人から聞いた実話。

mixiって知ってるよね?
中には何百人もマイミク作っている人もいるかも知れない。
実際に体験したのは友人のマイミクなんだけど、
そのマイミク氏(以下X氏)もミクシィを毎日のように活用して徐々に友達を増やしていった。
ある日、X氏のマイミクの一人が突然、失踪したらしい。
そのマイミク(以下Y氏)は職場に行くと告げたきり、誰にも言わず失踪した。
それをX氏が知ったのは一週間後。
ただし間接的に聞いただけだったし、さして仲がよかった訳でもない。
彼のトップページを覗いてももちろん更新されていないし、
Y氏について話題にする者も特にいなかったので、
X氏はいつしか失踪のことは忘れていた。
そんな、ある日。
mixiでY氏の日記が更新されていた。
X氏は彼が帰還したのだと思い、暇つぶしにY氏の日記を閲覧する。
他愛のない内容だが、日記だからそんなものだろうと思っていた。
マイミクが数人程度のY氏にコメントをつける者もいない。
失踪以前と変わったといえば、日記をほぼ毎日つけるようになった事だ。

一ヵ月後、X氏が何気に新聞を開く。
お悔やみ欄にはY氏の名前が記入されていた。
まだ三十代前半。珍しい名前なので間違いないという。
X氏は慌ててmixiにアクセスしたら、
なんと死んだはずのY氏の日記が更新されていた。
タイトルは「まぬけ」
X氏は戦慄した。コイツは一体誰なんだ?
あまりに怖くてX氏はそのままmixiを退会したのだと言う。

友人はX氏の突然の退会を不審に思って、
彼のケータイに電話して、この話を聞いたらしい。
その内、X氏とも縁がなくなった友人だが、
噂によれば、そのX氏も数日後に原因不明の失踪をしてしまったらしい。
それ以降は知らない。

ミクシィはそんな都市伝説なんかより、
名前だけでOR写真や何気ない日記から、読んでけば住んでる場所、職業、勤め先、家族構成まで、すべてが他人にバレるのが怖い。
知り合いが「家建てました。お金かかりましたのよ、建物だけで7千万ですの、おほほ」ってゆー日記書いて写真うPしたら、
ちゃねらーのネットウォッチ住人の何人かが家まで行って、
「玄関に、日記にあったフラワーバスケット発見!」とか、
「旦那さん〇〇の社員なのねー」とか書いてて寒気した…

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詳しくはこのURL

このお話はとあるサークルの飲み会からはじまります。

僕は大学の友達・鈴木君に誘われ、男10:女10の飲
み会に人数あわせでお呼ばれされました。 鈴木君は仲間
内での飲み会だったのであろう、大変はしゃいでいました。
僕は彼ら彼女らと共通の話題もなく、どんどん端に追いや
られていきました。そこには周りとは違う雰囲気のT君が
座っていました。僕も黙って飲むのはあまり好きじゃなか
ったのでT君と会話をしてみることにしました。
T君は話してみると、ごく普通の「よくいるよそんな暗
めなヤツ」でした。彼もまた人数あわせの一人。彼の趣味
はインターネットで有名な巨大掲示板の閲覧・書き込み、
そして、まとめることだそうです。
そこで、こんな話を聞きました。それは、ごくごくまれ
に板違いで同じIDが存在するとの内容で、今、それを彼
は集めているとの事でした。一つIDを適当に作り、その
IDをひたすら探し回ってどんな発言しているか閲覧、時
にはまとめたそうです。彼が言うにはこのIDは掲示板上
での名前であり、同姓同名の人を探すのと同じだという。
最近見つけたIDの書き込みは、独り言?の書き込みが
多く、でも誰かと会話している様な書き込みだそうです。
そして、決まって最後は「詳しくはこのURL」しかし、
そのURLはいつもサーバが見つからなかったが、二日前
に始めてジャンプできたそうです。とんだ先は何も書かれ
てない真っ黒なページだったそうです。

時間も随分とたち、終電を逃した僕は、比較的ウチが近
かった、T君のウチに泊めてもらうことにしました。そこ
でも再び二人で飲みなおし、いつしか眠ってしまいました。
ふと目を覚ますと部屋は暗く、T君がPCのディスプレ
イに向かって座っていました。僕はまだ眠かったので再び
眠りにつこうと思い目を瞑りました。
すると、
「クスクス・・・ ククク・・・」
「アハ・・・ ハハハ・・・」
笑い声に似た音が聞こえました。
そーっとT君を見てみると先ほどとは違う表情のT君が居
ました。ディスプレイに目を移してみると、真っ暗なバッ
クに赤い鳥居が描かれていました。何か嫌なものを見てし
まったような気持ちになり眠ったふりをすることにしまし
た。
次の瞬間
「うひゃひゃ」
「うひゃひゃひゃひゃひゃ」
「うひゃ」
「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ」
「死ね~、死ね死ね~~」
「何処までも着いて行くからな~~」

僕は気を失い、T君の眠った顔を横目に逃げるように帰宅
しました。
URLは自己責任でお願いします。

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校舎裏の彼女

文章下手なので読みづらいと思いますがご勘弁のほどを。

僕が中学3年生の頃転校をしたんですが、その転校先の学校で酷いいじめを受けた。
「女みたいな顔だ」「チビ」と最初はそんな感じでからかわれていたんだけど
言い返さなかったりやり返さなかったりした自分がいけなかったんだと思うんだけど
次第にエスカレートしていった。
ある日いじめグループにトイレで囲まれ無理やりフェラチオさせられ
口に出されたそれを飲まされた。
事が済んでグループが去った後僕は校舎裏(滅多に人が来ない)まで行ってゲーゲー吐いた。

しばらくその場で泣いていたら、ふと視線を感じ
顔を上げると下級生の女の子(バッジの色でわかる)が立っていて「大丈夫?」と心配してくれた。
僕は「大丈夫」と答えその場で黙って座っていた。
チャイムが聞こえてきたが戻る気はなくそのままでいると、女の子も僕の隣りに座り戻ろうとはしない。
「授業始まっちゃうよ?」と言うと女の子は「いい」と言い。僕に「何で泣いてたの?」と聞いてきた。
僕は正直にいじめの事を話しました。
その子が優しく見守り相槌を打ってくれるので、話しているうちにまたぼろぼろと泣けてきて
「もう死んじゃいたい」と漏らしてしまった。
すると女の子は「死んでも辛いことは変わらないよきっと」と言い僕の頭をなでながら「生きてた方がずっといいって」
と軽く笑うと「私もいじめにあっているけど頑張ってる」と言いました。
同じ境遇の人なんだと思ったら安心と言うか仲間意識と言うのかよくわからないけどすごく暖かく感じました。
何かあったらまたこの場所で話しようという事になりその日は別れました。

その後も僕へのいじめは続き(トイレでの出来事ほど酷いのは減りましたが)、その度に校舎裏へ行きました。
行くと必ず女の子もいて(後から来ることもありました)話をしました。
僕も彼女もなるべく暗い話題を避けて昨日あった面白い事や思い出話などをしていました。
そこで彼女と話すのが何よりもの救いであったのだと思います。

いじめグループが仲間割れしたのをきっかけに徐々に徐々にといじめも減っていき
(それでも校舎裏へは顔を出していましたが)卒業も間近に迫りました。
その頃には僕は彼女の事が好きになっていました。
「卒業式の日ここで会える?」と言うと「いいよ」と言ってくれました。

しかし卒業式の日その場所へ言っても彼女はいませんでした。
しばらく待っても来ない。
でも、どうしても会って話がしたかった僕は職員室に行くと2年生の先生を訪ね
「○○(比較的珍しい苗字でした)さんは今日欠席してますか?」と聞く。すると先生は「○○って何年生の?」
「2年生です」
「ええっとちょっと待って・・・いたかなそんな名前の生徒は」と言ってしばらく名簿を調べていました。
「やっぱりいないな~。ほんとに2年?」
「間違いないと思うんですが・・」
「うーん・・3年前くらいにそういう名前の生徒いたけどね・・あの子亡くなったしな」
と語尾を曖昧にしていました。

結局彼女とは会えませんでした。
彼女が幽霊だったのか何だったのかはいまだにわかりません。
でも僕は彼女に心より感謝し、今でも親友だと思ってます。

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先輩ありがとう

今年の五月の連休に大学のクラブの合宿で八ヶ岳のふもとにある温泉付き合宿所へ行った。
建物は飾りもないコンクリ三階建てでいかにも保養所といった風情だが、後ろには雄大な山と下を流れる清流、そして前には湖となだらかな盆地の景色が広がる 素晴らしい立地だ。
現地集合ということで俺ら学生寮のグループ(同期の奴2人、後輩3人の計6名)が午後早い時間に到着したときはまだ誰も来ていなかった。
がらんとしたロビー。
フロントに行きチェックインする。「えー、○○大バドミントン部の方ですね?11名さまでご予約ですね。お部屋は二階の欅の間と白樺の間、続き間でござい ます。」
おーさすが信州らしい名前やなーと言いながら部屋へと向かう。
売店の前を通り過ぎ階段を上り、二階へ。廊下の突き当たりは非常階段でその右手奥から2部屋が俺らの四日間の我が家だ
狭く長い廊下を進む。廊下の左手はずっと奥まで窓になっていて山々の緑がすがすがしい。
部屋は12畳ほどの和室が2つ真ん中をふすまで仕切られた造りだ。
古い建物で決して綺麗とは言えないが 、こちらも二方ある窓からの眺めが素晴らしい。
「なぁ、もうクラブなんかせんと 、ここで三泊ゆっくりしたいよなぁー。」同期K尾が畳に寝転がって言う。
「お前先輩にしばかれるぞ。まぁ今のうちにゆっくりしとけ。どうせ先輩らは車やから夕方までは来んやろ。」後輩3人は部屋の隅で集まって携帯をいじってい たが、1人が言う。
「先輩、ここめっちゃ電波悪いっスわ。」そりゃ山間だから仕方ない。あー、明日早朝から先輩のキツイしごきが三日間続くのかぁ・・・。

しかし先輩大丈夫かなぁ。五人乗りで京都を明け方に出発して交替で運転しながら来るそうだが。
と、思った瞬間俺の携帯が鳴った。キャプテンのK崎先輩からだ。
「あ、Y田?もう着いたんか?実は途中で・・・して・・・サービスエリア・・・夜中には・・・悪いけど先に飯・・・」途切れ途切れの声。
「今どこなんスか?・・・もしもし?」切れた。
見ると携帯の電波が一本点いたり消えたり
何か胸騒ぎがした。鳥肌が立っている。窓の傍に移動して電波の入る場所を探した。
部屋の皆は俺の様子にちょっと驚いた様子で見守っている。ようやく電波三本確保できる地点を探し当て、着信履歴を押した。「え?!」そんなバカなことって あるのか。
たった今受信したはずのK崎先輩の履歴が三日前になっている。
いや、正確には最後の先輩からの電話は三日前練習の後に飯をおごってもらったときのものだ。
つまりさっきの通話の記録が消えてしまっている。
俺のいやな予感は確実なものになっていた。
とにかくリダイヤルを押す。『お掛けになった電話は、電波の届かないところにあるか、・・・』I山先輩、O野先輩・・・俺は五人の携帯に次々掛けた。
ようやくN川先輩の携帯の呼び出し音が聞こえたが、いくら呼んでも一向に出ない。
俺はフロントに行き、係の人に頼んで考えうるサービスエリアの番号をすべてピックアップしてもらった。
俺の尋常でない様子に係の人も気付いたようで、親切に調べてくれた。部屋へも戻らずその場で片っ端から掛けて、該当する故障車がないか訊いてみる。
その中の1つのサービスエリアの人が、ついさっきこちら方面車線で十数台が絡む追突事故が起こったようだがまだはっきりした情報はない、と告げた。
「まさか・・・」俺はガタガタ震える膝を両手で助けながらようやく階段を上り部屋へと転がるように走った。皆は俺の恐ろしい表情を見て真っ青になってい る。
「せ、先輩が、じ、じ、・・・」あまりの恐怖に歯の根が合わず、言葉が出ない。「事故ったんか?事故ったんやな?」K尾が俺に言う。

俺は呼吸を整えて答える。「まだはっきりわからん。けどやばいことになってるかもしれん。どうしよう。なあ、どうしたらええねん!」すがりつく俺。
皆泣きそうな顔で声も出ない。「警察に訊こう。それが確実や。」
普段から冷静なY野が言い、俺は頷いた。Y野と俺はフロントへ行き事情を伝え、警察に連絡を取ってもらった。
詳しい状況がわかり次第、宿に知らせてくれるらしい。
部屋に戻って連絡を待つ。飯の時間も忘れて皆ただ無言で突っ伏している。俺らの事情を察して、宿の人がわざわざ部屋まで食事を運んできてくれた。
残しては申し訳ないと思い味わうこともできずに食事をしていると、部屋の電話が鳴った。「!」一番近くに座っていた俺は受話器に跳びつく。「もしもし、警 察ですが。○○大の人?えーっと、本日午後3時15分、東名富士インター手前3キロ地点で複数台の追突事故発生しまして、現在のところ救急搬送された方 13名、うち死者7名です。死亡者のうち確認できた方は5名、いずれも○○大の学生と・・・」
力が抜けて受話器を持つことができない。「もしもし?大丈夫ですか?ご遺体は搬送先病院より現在△△台警察署に向かっております。ご家族の方には連絡済で して、こちらに向かっておられます。」
「そう・・・ですか。」
「あのー、非常に申し上げにくいんですが、ご遺体がですね、えー、損傷が激しいものでして、ただ学生証をそれぞれ携帯なさっておりましたので暫定確認はで きておりますが、ご家族の方に最終確認をお願いするわけです。
ご友人の方にはご遺体対面は遠慮いただくということでお願いします。」
「わかりました・・ありがとうございました。」
受話器を置く。俺の周りに集まって耳を澄ましていた皆にも今の報告は聞こえたはずだ。悲痛な面持ちでただ座り込んでいる。先輩・・・三日前一緒に飯を食 い、ビールを飲んだのに。
明日からまた練習で一緒に汗を流すはずだったのに。
俺の脳裏には先輩たちの笑顔が浮かんでは消えた。信じられない。

そんな・・・みんないっぺんに死んでしまうなんて。Y野が口を開く。
「とにかく明日一番で帰ろ。通夜の準備もせなあかんやろうし、俺らも手伝ったろう。な。」その夜は皆なかなか寝付けなかった。
布団に入ってあれこれ先輩たちの思い出を語り合った。
新歓バーベキューや練習試合、思い出は語り尽くせないほどあった。
そのとき携帯が鳴った。
母だった。「伸一?今ニュースで事故のことやってて、もうお母さん心臓止まるかと思ったわ。
K崎さんとかあんたの先輩の人やろ?あんた大丈夫なんか?」母の声を聞いて俺は涙がどっと溢れてきた。
「お母ちゃん、俺、・・・怖かったんや・・・怖かったんや。」そうしてひとしきりただ子供のように泣きじゃくり、「明日帰るから。気をつけるから。」と 言って電話を切った。
流れる涙を枕で拭い、枕元に電話を置いた。そのとき、ふと俺を得体の知れない違和感が襲う。何かおかしい。
ずっと無意識だが心に引っかかっていたことだ。俺はもう一度携帯を開き発信記録を見た。
K崎先輩への最後の発信記録を。先輩からの着信が切れて2,3分後に掛けた
その時間は3時20分になっていた。「K崎先輩!」俺はこらえきれず叫んだ。
恐怖というのではない。ただ先輩にお礼が言いたかった。
「いつも俺に優しくしてくれて、俺にご飯食わせてくれて、怒ってくれて、ありがとうございました、ありがとうございました・・・」

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