いつものように インターネットをやっていた。
2chで、赤い部屋というフラッシュが恐いと、評判だった。
さっそく見つけて、そのフラッシュを見てみた。
それは、物語になっており、さながらドラマ調である。
物語では、インターネットでよくでる広告に、
「あなたは、好きですか?」という広告があり、それがかなりヤバイらしい。
というものだ。
主人公は、友人からその話しを聞いたのだ。
その広告が、どうヤバイかというと、
友人いわく、「その広告がでると消せない」ということだ。
主人公はインターネット好きな高校生だった。
さっそく自宅に帰ると、
「あなたは、好きですか?」
の広告を探しに、あっちこっちアクセスしだした。
なかなか出てこないが、ついに見つけた。
小さなウィンドウが出てきて、そこに赤のバックで、
「あなたは 好きですか?」
と文字が書かれてある。
好きって、いったい何がなんだ?となる。
よく見ると、「あなたは」と、「好きですか」の間には、
割れ目ような線が入っている。
主人公は、広告を消そうと、ウィンドウの右上の×ボタンを押した。
すると、一瞬広告は消えるが、すぐまた表示された。
よくある、フラシュのイベントで、また同じウィンドウを出すという単純な、仕掛けだ。
「なーんだ。やっぱガセネタだよ。何でもないじゃん」
などと言いながら、また広告を消そうとすると、
広告が少し違っている。
「あなたは」と「好きですか?」の間が、広がっている。
そのとき、別のウィンドウに、
赤いバックで、大量の名前がかかれたページが表示された。
その名前は、凄い数で、主人公は、
「いったい何の名前だ?」と思いつつも、スクロールさせて見ていった。
すると、一番最後に、さっき学校で「赤い部屋」の話しを聞いた友人の名前があった。
それを見たとたん、これはヤバイ。と直感した。
何がヤバイのかわからないが、とにかくヤバイと。
主人公は、すぐに友達に電話しようとした。
そのとき、あの「あなたは 好きですか?」の広告に間に文字がでているのに気付いた。
「部屋」だ。
「あなたは 部屋が 好きですか?」
さらに、広告を閉じようとすると、また文字が。
「あなたは い部屋が 好きですか?」
さらに、広告を閉じようとすると、また文字が。
「あなたは 赤い部屋が 好きですか?」
その直後、後ろから 女の声がした。
「た・・・す・・・け・・・て・・・・」
名前が沢山でていたページの最後に、主人公の名前が追加された。
翌日。
生徒A「何でも、うちの生徒が2人も死んだらしいよ」
生徒B[ああ。聞いた聞いた」
生徒A「その2人のいた部屋は、どっちも血で真っ赤だったそうだぜ」
ここでフラッシュは終わる。
そして、
「あなたは 好きですか?」
の広告が自分の画面に実際に表示される。
当然、Windowsを終了させるには、この広告を閉じなければならない。
俺は、まずまずのストーリーだが、ツマンネ。
などと思いつつ、広告を閉じた。
そして広告は普通に消えたが、すぐにまた表示された。
物語と同じだ。
これぐらい、簡単に作れる仕掛けだ。
興味本位で、
「あなたは 赤い部屋が 好きですか?」
と出るのかと思って、何度も閉じていった。
すると、「あなたは オカルト板が 好きですか?」
と最後に出た。
周囲の評判に合わせて、フラッシュを作り治したな。
などと思って、今度は、Windowsを直接終了させて、再起動した。
Windowsが立ちあがると、
なんと、また
「あなたは オカルト板が 好きですか?」
などと表示されていた。
フラッシュから、スタートアップ登録などできないハズだ。
できるにはできるが、、、。
俺は、スタートアップから消そうとした。
が、スタートアップには登録されていなかった。
まあいいやと思い、その広告を消そうとすると、
また表示された。
そのとき、ブラウザが勝手に起動し、
何かのページが表示された。
物語と同じように、大量の名前がでた。
正直、ギョっとしたが、所詮、パソコン。チンケな機械が作動してるにすぎない。
などと割り切って、ページを見ていった。
そのページの背景は、ブロックのような背景で、
どっかで見たことがある。
「あの背景は どこだっけかなー」
などと考えていたが、思い出せそうで、思い出せない。
そして、そのページに、俺が聞いたことある名前があった。
そうだ。
シャレにならないあの事件で、犠牲になった人の名前だ。
その事件とは、2ちゃんねる が原因だった。
ということは、、、、。
見覚えのある背景とは、2ちゃんねるの、あのブロックの背景だった。
ということはだ・・・
このページに表示されている人は全て、
2ちゃんねるが原因で、亡くなった人ということになる。
日頃、遊び半分で見ていた2chだが、まさか・・・。
その瞬間、周囲から声がした。
「ずるい。ひきょうもの。ころしてやる。おまえもなー。
うざいよ。はあ?いってよし。おまえもこい。こっちへこい。
ふざけんなよ。おまえもこっちへくるんだよ」
大勢の声で、同じような事を何度もオレに 訴えている。
遊び半分で2chを見ていたが、そのツケが、いっぺんに跳ねかえってきた。
そう思うと同時に、ガクブルになった。
そんで、恐怖を意識した瞬間、体が動かなくなった。
許して。許して!許して!!
何度も訴えが、相手は、元ねらーだ。
「うざい。しね。おまえもしね。」
などという、大量の念が迫ってくる。
そして、なんと首を締付けられる感覚がした。
呼吸が苦しくなってきた。
それは、さらに。
恐怖と、呼吸困難で意識が朦朧としてきて、
意識を持続できなくなり、気を失った。
その後、生死のさかいをさまよい、帰らずとなった。
捜索されたオレの部屋は、
2ちゃんねらーの臭いで一杯だったそうだ。
その後、オレは、元ねらーの彼らの仲間となってしまい、
一人でも多くオレ達の仲間を増やそうと、頑張っている。
いつか地上を制服する日まで。
次、こっちにくるのは君の番ですけど。