Archive for 12月 25th, 2010

テトラポットには乗るな

高2のときの話です。
私は1年生のときのクラスメイトを誘って他県に
2泊3日で海キャンプに行く計画をたてました。
一学期の半ばからみんな誘ったのですが
結局来たのは15人くらいだったと思います。
キャンプ初日、私達は高速バスに乗りキャンプ場に着きました。
そこはかなり広い所で、普通の海水浴場や
キャンプ場等が集まった海浜公園で
私達は大きなロッジに泊まることになっていました。
現地には昼過ぎ頃着いたのですが
ロッジのチェックインが2時か3時だったので
しばらくは荷物を置いて泳ぐことにしました。
そこは日本海で遠浅なので足が届かなくなる辺りから
ちょっと泳ぐとテトラポットで作られた防波堤まで行けます
数人で防波堤まで行き上に乗って話していると
砂浜から監視員がメガフォンで
テトラポットに乗っている人!早く降りてください!!
と絶叫します。
あまりに怒るのでバカな高校生だった私達は
何回も乗ったり降りたりして監視員を怒らせていました。
しばらく海で遊んだ後、いい時間になったので
計画の発案者として私ともう1人友人で
ロッジのカギを借りに行きました。

受付は結構若いお姉さんだったのですが私達を見ると
「あ、さっきテトラポットに乗って怒られてた人たちでしょ?」
と言ってきました。
覚えられていたことと話題があることで話しやすかったので
「見てたんですか?あの人ちょっと怒りすぎじゃない?」
と話を膨らませました
「ん~、あそこはね~。」
とお姉さんは言いたいけど
言ってはいけないことがあるかのような口振りでした。
何かあったのかとしつこく食い下がると
特別と言うことでお姉さんは話してくれました。
以下お姉さんの話をまとめたもの
昔は今ほどテトラポットに乗ることに対して厳しくなかった
ある日私達のように泊まりに来ていたカップルが
テトラポットに乗っていると高波がきた
男はテトラポットにしがみついたが女は一度波にさらわれ
次の波でテトラポットに打ち付けられ
流されて死体は上がっていない
噂では打ち付けられた女は半分脳みそが出たような状態で
男に 助けて と言いながら流されていった

それ以来そのテトラポットに乗っていて
波にさらわれて死ぬ人が増えた。
さらわれなかった人や助かった人で
助けてと言う女の声を聞いたり
脳みそが出た女を見たと言う人がたくさんいる。
海浜公園としては死亡者が出るのも
幽霊まがいの話が広がるのも好ましくないので
テトラポットに乗っている人がいたら厳しく注意して
すぐに下ろすことにした。
と言うことでした。
そんな話を聞いてクリアファイルにロッジ使用上の注意事項と
ロッジが集まっているとこの地図が挟まった物を受け取り
注意事項を聞かされ、
私達のロッジAー8号の場所を地図で教えてもらい
カギを受け取って事務所を出た。
そのキャンプは女の子も来ていたので
今の話は怖がる奴もいるかもしれないし
しばらくは黙っておこうと友人と決めて皆とロッジに行った。
1日目はバーベキュー等をして2日目も夕方まで泳いだ
2日目の夜に外で食べたり飲んだりしながら皆で話していたが
暴露大会もネタが尽きてきて
怖い話をしようと言うことになった。
結構盛り上がったが怖い話もだんだんネタが尽きてきた
そこで明日には帰るしもういいかと言うことになり
私といっしょにカギを借りに行った友人は
前日に聞いた話をすることにした。

話が終わった直後に懐中電灯を持った警備員らしき人が来て
「Cー16号ってここですか?」
と聞いてきた。
それを聞いて私は少しドキッとした。
私達の中の1人がクリアファイルの地図を見ながら
「Cー16ならすぐそこ、隣ですよ」
と答えていたがそれを聞いて私は思わず
「そのカップルが泊まってたのCー16らしいんだけど」
と言ってしまった。
別にそれがどうしたと言う話なんだけどそのときは
なぜか皆パニックになってロッジに駆け込んだ。
私はお姉さんからカップルが泊まっていたロッジを聞いていたが
AとCだから遠いだろうと思い込んで気にしていなかった
しかしロッジの号番号の最初に付いているアルファベットは
部屋の大きさを表すもので場所は関係なかった
ロッジに入りしばらくして落ち着きを取り戻してきたころ
「でもさっきの警備員なんでCー16の場所なんか
聞いてきたんだろ?誰も泊まってないのに」
と言いだした。
すると別のやつが
「いやいや、泊まってたよ。なんか怖いけどカップルが。
昨日からいたじゃん。」
と言う。
するとまた別のやつは
「泊まってなかったよ。
俺まわりに誰もいないから騒げるなって思ったし」
と言う。
皆に聞いてみると泊まっているカップルを見た派と
誰も泊まってない派は半々くらいだった。

そんな話をしているとまた怯えだした女の子が
「あの窓怖い。誰か閉めてきて」
と言いだした。
そのロッジにはカーテン、網戸が付いた出入りできるくらいの
大きめのガラス窓と網戸だけ付いている木でできた
小窓があったのだが小窓はCー16側に付いていた。
大きめの窓は網戸が少し破れていて虫が入りそうだったので
ガラス窓もカーテンも閉めていたから小窓まで閉めたら
暑すぎると言う奴もいたが閉めてと言った子の怯えが伝染して
閉めて派が増えたので全然怖がってなかった奴が
しょうがなしに閉めに行った。
そいつは小窓の近くまで行くとバタンと勢いよく
小窓を閉めて走って戻って来た。
「カップルいた!なんかベランダで2人でこっち見てる!
電気も付けずに並んで見てる!!」
そんなことを言いだした。
女の子たちはさらに怯えたが男はほとんど
お前そんな嘘つくなよ
と言う雰囲気で2人が小窓を見に行った。
そいつらも小窓をちょっと開けると勢いよく閉めて戻って来た。
見えたらしい。
男は全員見に行ったが
私を含めた2人以外は全員カップルが見えた。
泣き出す女の子もいて部屋は異様な雰囲気になり
みんなで小窓と反対側の壁の近くに集まっていた。
これマジでやばくない?
とか話していたら1人が
「なんか音がする」
と言った。
皆静かになると確かに小窓の外の方から
ズルリズルリと何かを引きずるような音がする。

皆で音から逃げるように壁に張り付いていた。
すると音はロッジを回って
私達が張り付いている壁のほうにやってくる。
皆なぜか静かに音から遠い壁際に移動した。
すると音はさらに私達のほうに回ってくる。
ロッジの中を静かに音から逃げ回っていたが
音はどうやらロッジのまわりをぐるぐる回っているらしい。
私達はロッジの真ん中に集まりなぜか静かにしていた。
その音は一晩中ロッジのまわりを回っていた。
たまに壁をすごい勢いで2人か3人で叩くような音がした。
女の子は皆しくしく言っていたし男も皆半泣きだった
何時間かたつと音はCー16のほうに帰って行った。
それから少ししてカーテンの隙間から朝日が入ってきたので
朝まで音は回っていたようだが音が回っていた間
誰も寝なかったし話さなかった
朝日がさしてしばらくして誰かが
「早く帰ろう」
と言った。
その言葉に皆我に返ったかのように急いで荷物をまとめ
前日出しっぱなしだった外の片付けもほとんどせずに
急いでカギを返した。
出しっぱなしだった懐中電灯やガスコンロは置いて帰った。
親に怒られた。
高速バス乗り場まで行く市バスを待つための
ボックスみたいな所でも誰もしゃべらなかった
高速バスに乗ると私はすぐ寝てしまったので皆の様子は知らない


自殺前の電話

670 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/10/29(水) 19:49:50 ID:sJfRzCjpO
洒落怖に書こうかと思ったんですが、スレ4つくらいあったんで、こっちに来ました。
文章も下手なんで、あんまり怖く書かけないだろうとも思ったので、こっちに書きます。

もうだいぶ前ですが、同じ会社の人が俺のマンションの屋上で自殺しました。
仮に山田さんとしておきます。
自殺直前と思われる時間に、山田さんから俺に電話がきて、ほんの数分ですが、話をしました。
夜中三時過ぎの事でした。
朝方、マンションの住人が、首吊り自殺をしている山田さんを発見しました。
山田さんは、うちのマンションの住人ではありませんでした。
わざわざうちのマンションまで来て自殺したようです。
ちなみに山田さんと俺は、ほぼ面識がありません。
何故「ほぼ」かというと、夜中の電話で、「●●売場の山田です」と名乗られた時も、名前を聞いただけでは誰だかサッパリ思いあたらず、
出社して、売り場の社員表の写真を見て、あぁ、この人か、と思い出したくらいの面識しかなかったからです。
でも、自殺直前に山田さんは俺に電話をかけて来ました。
俺の番号をどこかで知ったのでしょうが、もちろん教えた覚えもないし、
ましてや、自殺直前の話相手に選ばれるような仲ではありません。
自殺直前の電話相手だったということで、警察には色々聞かれました。
山田さんとの電話の内容を話すと、警察は、もっと分かりやすく話して、と言いましたが、
俺も会話の内容そのまま喋っただけなので、分かりやすくと言われても、ほんとに困りました。
あと、山田さんは遺書らしきものを持っていたようで、それを見せられて意見を求められました。
遺書らしきものには、赤いマジックのようなものでグルグルと円が何重にも書かれており、その上に
①●いときは噛むこと
②我慢して我慢●●も無●●ときは逆らわない●と
と、箇条書きで戒めのようなことが書いていました。
(●のとこは読みとれなかった部分です)
用紙には、画鋲か針で突いたような跡がビッシリついていました。
勿論、その遺書らしきものの意味は全然わかりませんでしたが、
それを見て俺は何故か、あぁ、山田さんは精神を病んでたのかな、と思いました。
その感想を警察には言いませんでした。

672 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/10/29(水) 19:56:34 ID:sJfRzCjpO
>>670の続きです。

山田さんとの電話の内容です。

着信3:18

もしもし、景山さんですか?
(寝惚けてる俺。どちら様ですか?的な返事)
●●売り場の山田です。
昔、ウチの婆ちゃんに、赤目の人は鬼だって言われて忌み嫌われて竹で突かれたりしてたって話を聞かされたんですが…ほんとなんですかね?
(まだ寝惚けてる俺。用件はなんですか的な返事)
あぁ、そうですよね。
景山さんコンタクトしてますか?
最近、傷ついた眼の角膜に植物の種が付着して、そのまま発芽したってニュースをやってたんですが、その人、眼が真っ赤だったんですよ。
あの人が婆ちゃんが言ってた鬼じゃないかと思うんですよね…
(俺、どちらに電話してますか間違ってませんか的な返事)
いえ、景山さんですよね?景山さん、お宅の水は美味しいですか?
(俺、意味分かんないんで切ります的な返事)
……そうやってみんな僕を嫌うんですよ。なんでですかね?僕の眼が赤いからですか?赤いんですか?景山さんから見てどうですかね?
ちょっと今から見てみますから。
あ、ダメだ暗くて水面に何もうつらな……
(ここで強制切電)

以降、電話はなく、のちほど警察の連絡で山田さんの自殺を知る、って感じです。
ちなみに自殺方法は貯水タンクの蓋を重し?にしてロープで首を吊ったいたそうです。
同僚に聞きましたが、山田さんは特に目立たない仕事も普通の独身30男だったそうです。

長くてすみません。
以上です。


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