泣かない赤ん坊

家族で旅行に行ったとき、空港で赤ん坊が誘拐されてしまう事件がありました。

空港についてすぐの出来事で対応できなかったのですが、警察にすぐ調べてもらうことになりました。しかし、どこを見ても自分の子供のような風貌の子は発見できず、悲しみにくれていました。
すると、ゲートのあたりで麻薬犬がほえているのを見つけ、警察が駆け寄りました。背の高い頬のこけた男が、泣かない赤ん坊を抱えている姿が見えました。

すぐさま警察が取調べをすると、先ほど赤ん坊を誘拐された夫婦の子に間違いありません。髪は切られて坊主になり、男物の服を着せられて帽子を被されていたのでわからなくても無理はありません。

問題はその赤ん坊が泣かなかったこと・・すでに赤ん坊に息はなく、内臓が全て取り除かれた体の中には大量の麻薬が詰まっていました・・・赤ん坊は麻薬を運ぶ”器”として殺されたのです・・・・

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舐める男

就職して1年目の新人OLが一人暮らしの寂しさを紛らわすために一匹の犬を飼っていました。

犬はとても頭が良く、なついていたので、家に帰ってベッドで寝転ぶOLを癒すようにペロペロと手を舐めてくれました。

ある日、飲み会で遅くなったOLは酔いつぶれて電気もつけずにベッドに寝転びました。すると、いつものように手をペロペロと舐めてくれるので安心して眠りにつきました。

次の朝・・・OLが見たものは風呂場でバラバラにされた犬の死体。昨晩手を舐めていたのは犬ではなく、犬を殺しに入った快楽殺人鬼の男だったのです・・・

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フジツボ人間

ある青年たちが海水浴へ行った時、連れの女性が岩でひざを切ってしまった。
小さい切り傷だったのですぐに血は止まり、普通に海に入ってもしみない程度だった。

しかし、地元に帰ってきてからどうもそのひざの辺りに違和感を感じていたが病院に行く暇がなく、ほうっておいた。しばらくして、ひざは化膿してしまい、と うとう歩くことに支障がでたので病院に行った。すると・・・その切り傷からひざの皿の裏側に侵入したフジツボがびっしりと繁殖していたという。

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恐怖のダイエット

小さいころから太っていて、いつもいじめられていた女性が全てのダイエット法をやりつくしてもやせられず、自殺を考えていました。しかし、風の噂で聞い たダイエットは苦痛を伴わず、簡単にやせられると言う触れ込みで流行っていました。明らかに胡散臭い話だとは思いましたが、もう自分は死ぬんだというと ころで最後に賭けてみようと思いました。

そして一週間後、彼女の元に届いたのはたった一つのカプセル。それを飲んだ彼女は見る見るうちに痩せ、理想の体系になりました。しかし、いつしか痩せることも止まらず激しい腹痛と度重なる減量に悩み、医師に相談しました。

すると・・・何と彼女の腸の中は寄生虫で埋め尽くされていたんです。あなたの周りでも、急激に痩せた人、いませんか・・・?

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幻聴

叔父の話。
母の弟である叔父はケイビングが趣味で、社会人になってからも
大学時代のケイビング部の仲間とよく山に行っていたらしい。
未踏靴の鍾乳洞を発見したことも何回かあったそうだ。
その日も叔父は井脇という仲間と二人で、すでに何度か足を運んだ
洞窟に朝からこもっていた。
昼過ぎに帰り支度をして洞窟を出ると、井脇が少し山を歩こうという
ので散策をしていたら山中で洞口らしきものを発見した。
さっきの洞窟と中でつながっているかも知れないと、井脇が言ったが
叔父はまた洞窟に入るのを嫌がった。
未発見の洞窟に入るには準備が万全じゃないし、二人では心もとない
と主張したが、井脇がじゃあ俺一人でも入るというのでしぶしぶつい
て行ったという。
洞窟は狭く、立って進めはしたが叔父の勘ではいずれ行き止まりに
なるような感じだった。
ところが前を行く井脇が
「なにかいた」
といって足を速めだした。
先に進むと少し広い空間があって、その下に縦穴が続いていた。
躊躇する叔父に対して、異様な興奮を見せる井脇がずんずん降りていく。
叔父もようやく縦穴を攻略してふたたび横穴に出た。
すぐのところにまた縦穴があり、井脇がそこでどう降りるか思案中だっ
たというその時、その井脇の上になんの前触れもなく低めの天井から岩
が崩れ落ちてきて、ライトの明かりとともにすべてを押し潰した。
叔父はとっさに身を引いて、さらに崩落しようとしていたその横穴から
もと来た縦穴へと移りひたすら逃げたという。
叔父をさらに恐怖の底へ叩き込んだのは、ヘッドライトが落石を受けて
割れてしまったことだった。

予備のハンドライトも井脇が腰につけていたものだけだった。
だからいったのに、だからいったのに、と頭の中で繰り返しながら光の
差さない暗闇の中を手探りで進んだそうだ。
はやく光の下に出たくて心は急くのに、進む速度は来た時の倍以上。
さらに「この縦穴は来たときこんな形状だったか?」という不気味な
想像が沸いて心臓がバクバクいっていた。
やがて横穴に出て、あとは歩いて進める、と少しほっとした時うしろから
かすかな足音とともにこんな声が聞こえてきたという。
「おい、おい・・・」
井脇の声だった。
「おい・・・待ってくれ。体中が痛いんだ。骨が折れたかもしれない」
井脇のその声を聞いて、叔父は足を速めた。
後ろを一瞬振り返ったが当然暗くて何も見えなかった。
幻聴かと思ったそうだ。
さもなければもっと嫌なものだと思ったという。
手探りで進む叔父の後ろを、ズルズルという微かに足を引きずるような
音と、凍えるような息遣いが追いかけて来た。
しっかりしろ、はやく外に出て助けを呼ぶんだ。と自分に言い聞かせな
がら、叔父は追いかけてくる井脇の声を無視し続けた。
「まってくれ。あしが・・・あしが・・・」
すぐ後ろのような、遠いような、距離感のつかめない音響で声はついて
きた。
普通はこういう状況だと、幻聴だと思い込むより、まず助けに行くこと
がケイビングをする者の、というか人間の鉄則だろう。
僕もはじめてこの話を聞いたときは、憤った。

しかし、叔父は見たというのである。
あの岩が崩れ落ちてきた瞬間、消える直前のライトに一瞬照らされた
井脇の姿を。
確かに腹部が、生存不可能なほど潰される瞬間を見たというのである。
だからこの後ろからついてくる声は幻聴なのだと。
叔父はその声に「ついてくるな」と何度も言おうとして、止めたらしい。
言うとその声を認めてしまう気がして。
叔父は暗闇の中をひたすら手探りで出口を目指した。
ズルズルという音と息遣い、それと叔父の名前を呼ぶ声はそれでも
離れずついてきた。
完全な暗闇の閉鎖空間では、自分の頭の中の創造と現実の出来事とが
比較しにくく、しばしば幻覚のような症状が現れるという。
あれは幻聴だ、あれは幻聴だ。
という自分の言葉も、本当に声として出ているような、なんとも言えない
感覚があった。
だから後ろからついてきているモノにも、それを聞かれているような・・・

息が詰まる戦いの末、叔父はようやく洞口にたどり着いた。
光の中に出て叔父は洞窟の中を振り返ったという。
一瞬、闇の中に誰か人の顔のようなものが見えた気がしたが、それは間
違いなく自分の頭が生んだ幻だろう、と叔父は言っていた。

結局、井脇は崩落のあった場所で死んでいるのを発見された。
即死という見立てだった。
それからケイビングを一度もしてないし、これからももうやらないだろ
う、と叔父は言う。

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