Archive for 6月, 2010

赤紙

中学時代の話
心霊系ではないがあまりにも不気味な出来事だった

部活の最中同じクラスの女子2人から「ちょっと来て欲しい」と言われ、何かと思い話を聞くと
部室棟の女子トイレのドアが一つだけ鍵がかかってるが呼びかけても返事が無い、気味が悪いから
調べてくれ、というものだった
面倒だったが一応調べることにした(女子にはめられる可能性も考えて友達一人つれて)

確かに鍵が掛かっている。ノックと呼びかけにも答えは無い
下から覗いてみたが足も見えなかったので、再度呼びかけ返事が無いのでドアによじ登って中に入った
中には誰もおらず、何故か便座カバーの上に赤い紙が置いてあった
市販されてる折り紙の赤
内側から鍵を開けて、その場はただのイタズラだろう、という事で終わった

次の日も同じ事があった

2日目、教師に言うべきか、とも考えたが、その場にいた皆が怖い物見たさの様なものでしばらく見守る
事にした(当時3年生だったので下の者には教師には言わないようにと緘口令を敷いた)

次の日も同じ事があった

3日目、女子にはもう自分達で見るように、何か変化があったら教えてくれと言った

次の日も、その次の日も同じ事があった

不気味ではあるが正直飽きていた
毎日鍵の掛かったドアと赤い折り紙ではつまらない
そう思っていた

事は6日目に起きた

部活中突然女子が1人、部室に駆け込んできた
「来て」と俺の腕を引っ張る
行き先はもちろん女子トイレ
見るともう1人の女子がその場に座り込んでる
「真っ赤になってる」そう言った
何かと思いドアによじ登ってみると個室の中の壁が真っ赤になっていた
正直固まった
落ち着いて見ると壁は何かで塗られたのではなく、びっしりと隙間なく赤い折り紙が糊付けされていた

さすがにしゃれにならん、もう教師にちゃんと言うべきだ、という事になり職員室へ
トイレを見た教師は絶句してたね
何故今まで言わなかったのか、と説教をされ(当然だ、頭のおかしな変質者が女子トイレに入り込んで
いたのかもしれない)そのトイレはしばらく使用禁止となった

その後色んな噂が飛び交ったが結局犯人は分からず終い
今でも忘れられない出来事


烏が鳴く

クラスメートのAと一緒に下校した時、
一匹の烏が目に入った
電線とか塀の上とか、割と低いところを留まったり飛んだりしながら
気が付いたらずっと付いてくる
恐ろしげな鳴き声と恨みがましい目をして。
Aに「あの烏、キモチワルイね」と言うと
「だろ?あれ、ずっと俺に付いて来るんだ」という。
聞くと、朝、外に出るとすぐに飛んできて、周りに人がいない時は
攻撃さえしてくる、追い払ってもすぐに戻って来て回りで飛び回る。
そんな事が一ヶ月も続いてて「いい加減、気が変になる」とAは言う。

一ヶ月前といえば、同じくクラスメートのBが事故死した頃。
崖下で遺体で発見された。足を滑らせて転落死したらしい。
発見したのが偶然俺の知り合いのおじさんで
「打ち所が悪かったらしく、頭がぱっくり割れててね・・・・」って話を聞いた覚えがある。
「遺族には言ってないんだけど、脳みそがはみ出しててそれを烏が食ってたんだ」

人の脳を食った烏はその人の記憶も食うとでも言うのだろうか。
烏はBの、どんな記憶を食ったのだろうか。
記憶を食ったとしたら、何故Aに付きまとうのだろうか。
あれは、事故死、だった・・・はずなのに・・・。


守護霊の存在

私の弟がさ、幼稚園から小学校4年まで必ず1年に1回大怪我をしてた。
怪我の内容が、両足骨折とかガラスが割れて手首を切るとか頭をひどく切ったりとか
結構半端ない怪我で子供心に恐ろしかった。

で、あまりにもひどいんでこの子に何かついてるんじゃないかと
両親がお寺だか霊媒師さんんのとこだかへ行ったらしい。
そしたら何かついてるどころか、誰にでも必ずついてるはずの守護霊が
この子には全くついていない、と。
中学生に上がるまでに死ぬようなことまで言われたらしい。
皆びびってたり困ったり母親なんて毎日泣いてた中
ひいおばあちゃんだけが大丈夫や大丈夫やと落ち着いた様子で言ってたのが印象的。

で、それから間もなくしてひいおばあちゃんが朝散歩してるときに
自宅のがけのようになってるとこから落下してそれが原因で死んでしまった。
それ以降、弟が全く怪我しなくなったんだよ。
本当に嘘みたいにケガがなくなった。未だに病気一つしてない・・・。


THE NOROI

個人的に洒落にならない怖い話がある。
うちの母は呪い殺されかけたことがある。

祖父は見合い結婚だったが、祖母の前に見合いした人が一人いた。
別に普通にきれいな人だったけどなんか気に入らなくて断ったらしい。
まあここまでよくある話。

母が生まれてから、祖父母は母を連れ、祖母の兄の結婚式にでた。
そしたらなんと、その兄嫁というのが、祖父が断った相手だったらしい!
お互いに全く知らなかったらしく、花嫁もかなりびびってたそうだ。
しかし、だ。その後赤ん坊だった母が原因不明の病気になった。
医者にかかっても一向によくならない。
それで田舎だから迷信ぶかくて、曾祖母(つまり祖母のトメ)が
いたこみたいな人のところに祖母を連れて行った。

そしたらいたこが突然生霊を召喚して、それが例の兄嫁だったらしい。
『あたしを断って、あの男、子供までなして、ちねっちゃろ~』
(最後は方言で、いじめてやろうとかそういう感じの意味)
もちろん初対面のいたこがそんなこと知ってるわけもなくて、
祖母はただただ呆然としてたらしい。
一応母のお祓いはしてもらったものの、
相手は生きているし念も強いし、これからも大変かもみたいなことを言われたそうな。
さらに怖いことに、もし男の子だったら跡取りだから確実に殺されてるって。。。
母はよくなったが病弱になり、
祖母もその後流産(男だった)とかで子供は出来ても授かれなかった。

その兄嫁、後でわかったけど
親しい人に『あたしは人を呪える、殺すことも出来る、
あたしの機嫌を損ねたやつは絶対許さない』とか吹聴してたらしい。
美人だけど超自己中人間だし、変なプライドだけはすごく高い。
言われた人は事情も知らないし、ただの電波オバハン扱いしてたけど、
聞いたこっちはガクブル。

ちなみに祖母の姉妹、みんな兄嫁とはうまくいかなかったらしいけど、
男の子は一人も生まれなかったかすぐ死んだりとかばっかり。
育った女の子も大半嫁にいってない。病気とか怪我で、縁談がなぜか壊れる。
しかも仲のよかった祖母達兄弟姉妹、今は仲悪くなっていがみ合って。。。

祟りって絶対あると思う。
ついでにそろそろ世の中で言われる結婚適齢期に差し掛かってきて、
自分も呪われてるんじゃないかとすごく怖い。
というのがその兄嫁のおばさん、最近私のことをよく祖母に聞いてくるらしい。
彼氏はいるけど、もう何回も原因不明の交通事故に巻き込まれてるし。。。
無事結婚できるんだろうか。頼むから彼氏にばちを当てるのをやめて欲しい。
マジ洒落にならない


しがみついて

3年前、家族でI県の海岸にあるキャンプ場に遊びに行った。
キャンプ場は崖の上にあり、そこからがけ下まで階段で下りると綺麗な砂浜があった。
私達の他にもたくさんキャンプに来てる人がいて、その砂浜自体も名所なのかたくさん
車で乗り付けてきてる、とても人の多い場所でした。

弟は当時中学2年生、反抗期だったのかこの家族旅行にも参加したくないとゴネていたが
父が無理矢理に車に乗せて、キャンプ場まで連れてきた。
皆で海で泳ごう、という段になっても、私や兄とは別れて、崖の真下の岩場や
少し沖の遊泳可能範囲に浮いてるブイの所まで一人で泳ぎにいっていました。

正午辺りから泳ぎ始めて、一時間程経った頃、沖のブイの所で弟が何やら叫んでいた。
ゴムボートで弟に近づくと段々ブイにしがみついて、顔を真っ青にしてガクガク震えている様子が見えてきました。
変だなと思い、ボートを漕いで弟に近づきながら聞いてみた。
「何してンのー?足でもつったの?」
「……人っ!人が!腕ひっぱって!」
「人?…誰かに悪戯でもされたん?」
「ぎゃー!…子供!服着てるっ!」
言ってる事がさっぱりわからない。とりあえずブイにしがみついてる弟をボートの上に引っ張り上げた。
よく見たら弟の左腕二の腕の辺りから結構な量の出血が。
弟にその場で話を聞こうとしても、「人が人が…」とずっとブルブルしてて全くわからなかったので
とにかく岸までつれていった。

崖上のキャンプ場まで兄に担いでもらってテントに休ませ、簡単な腕の手当てをした。
傷口自体は2cm程だったが、その傷は腕を貫通していた。
少し落ち付いた所で弟に再度話を聞いた。

ブイにつかまって沖から海岸を見てぼーっと浮いてたら、
同じように離れたブイの辺りに浮かんでいる子供を見付けた
子供一人でこんな沖まで出て大丈夫なんかなと、
思った途端何か嫌な雰囲気(気配?)を感じてすぐに目を逸らした。
弟曰く「何かよくわからんけど、絶対目を合わせたらダメだ。気持ち悪い、死ぬ!」と思ったそうな。
目を逸らした途端、その嫌な雰囲気がドンドンと弟のトコに近づいてきた。

目を開けたらまた子供を見てしまう、早く逃げないとこの嫌な雰囲気に追いつかれたら死ぬ気がする。
しかし、弟は怖くて泳いで岸まで行く事が出来ず、ブイにしがみついて
必死に岸近くで遊んでいた私達に助けを呼んでいたんだそうだ。

私の声が聞こえるまで終始目を瞑っていた弟が、私の声に返事をした瞬間目を開けた時、
「俺の左腕に、顔が半分溶けてる子供がしがみついてたん。指が腕にめり込んだんだ。
髪の毛がべったり俺の体にくっついてて巻き付いてて、あのブイなかったら俺死んでた」

弟の体をボートに引き上げた時にそんな体に髪の毛がついてなかったし、腕の怪我は貫通していた。
だからブイにくっついて浮かんでる時に寝てたんだろと、その話をまともに相手にしなかった。
腕の傷は、稀に潜水服とかを貫通する程鋭い体をもった魚がいると聞いた事があったので
それじゃないか、という事でまったく弟の話を夢扱いにした。

キャンプ場から帰って2週間、弟の腕の傷は一向によくならず
それどころか膿んで物凄く腫れあがってきた。
医者に行って念の為にレントゲンをとると、どうやら傷口の中に何か異物が入っていて、
それが原因で膿んでいるらしい。
簡単な手術で摘出すればすぐに治るとの事だったので、すぐに手術をしてもらった。

「異物は全部取り除きました。これで怪我も治るでしょう」
「先生ありがとうございました。」
「…つかぬ事を聞きますが、この傷はどうやってつきましたか?」
「?…どうかしましたか?」
「いえ、中に入っていた異物なんですが…」

そういってお医者さんがバッドに乗せてもってきた「弟から腕から摘出した異物」は
「たくさんの長い毛の塊」と「引き剥がしたような生爪」でした。

その後、弟は特に何事もなく過ごしていますが、海には絶対行きたがりません。
弟の言った子供の事は今でも信じられませんが、弟と一緒に医者で見た
血に塗れたあの髪の毛の塊と生爪を思い出すと今でも背筋が寒くなります。


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