Archive for 8月, 2010

前の隣人

これは去年の8月の話しです。

俺には4歳年上の、24歳の彼女がいます。
俺が1人暮らしをしているという事もあって、一昨年の冬頃から同棲を始めました。

それから去年の6月に、俺の仕事の事情で埼玉に引っ越す事になりました。
部屋は2LDKで何不自由なく2人で生活をしていました。

8月に入り、彼女が急に「背中が重くて吐き気がする」と言いました。
俺は霊感の強い方ですが、彼女の周りにはなにも見えませんでした。

そしてその日の夜、俺が次の日の仕事が朝早かったので、先に寝ていました。
彼女はしばらくゲームなどをしていたみたいです。

それからしばらくして、彼女もベッドに上がってきました。
彼女は壁側を向いて、俺と背中を合わせるようにして寝たそうです。

次の日の朝俺は仕事だったので、彼女を起こさず仕事に向かいました。

昼頃、職場で携帯を開くと、彼女からなんと20件の着信履歴、10件のメールが来ていました。

「なんだこいつ、気持ちわる」

と口に出しながらも電話をかけ直しました。

俺「もしぃ? おまえしつけぇよ、仕事中に電話かけてきたって出れねぇよ」

彼女「まぁくん助けてよ!」

俺「は? 何が? まだ背中痛いの?」

彼女「ってかさ、ウチ等の隣の部屋って、…誰か住んでる?」

俺「…俺、お隣りさん見たことないわ。なんで?」

彼女「ねぇ、引っ越そう?」

俺「はぁ? わけわからん! とりあえず仕事終わったらすぐかけるから!」

と言って電話をきり、仕事に戻りました。

そして仕事が終わって、電話をかけようとしたら圏外だったので、鬼ダッシュで帰宅しました。

家に着くと彼女は夕飯を作ってくれていました。

メシを食いながら、彼女に何があったのかを聞きました。

すると、

昨日の夜、眠くなってきた彼女は、ベッドに上がり壁側を向いて寝たそうです。

しかしなかなか眠れず、彼女がふと目を開けると、向いていた壁から、上半身だけを乗り出した裸の女性がこちらを見ていたそうです。

目を合わせないようにしていても、目を背く事ができなかったそうです。

いい年した女が泣いてすがってきました。
彼女は昔からよくストーカーや※漢の被害にあっていたので、1人でいるのがかなり苦手だそうです。

それを聞いて俺は次の日休みをもらい、彼女が寝るまで起きてる事にしました。

彼女は疲れていたので、ベッドに上がりしばらくすると寝てしまいました。
が、今度は逆に俺がなかなか眠れず、しばらくぼぉーっとしていると、

隣の部屋? から

「ピチャ、ピチャ、ピチャ、ズルッ」

と、変な音が聞こえてきました。

いくら霊感が強くても、奇妙な事があったら俺もそりゃビビります。

なんか変だと思い、寝ている彼女を起こしました。情けないけど怖かったんで笑。

寝起きでイライラしている彼女に小声で、

「なんか嫌な予感するから一緒に起きててよ!」

と言うと彼女はすぐに目を覚まし、一緒に壁側を向いて静かにしていました。

するとまた、

「ピチャ、ピチャ、ピチャ、ズルッ」

と聞こえてきました。

彼女も聞こえたらしく、小声で

「昨日もこういう音がしたから隣に誰か住んでるか気になったの!」

と言った直後、壁から人の吐息が聞こえてきました。

霊感はありますが、霊には慣れてないのでマジびびってました!

すると今度は2人して金縛りにあい、声が出ませんでした。

焦った俺は1回彼女の顔を見ると、彼女は壁の方から目を逸らさず、目を大きく開いていました。

そして彼女の目線を追うようにして壁を見ると、彼女の話してた通りのものが俺にも見えました。

本当に壁から上半身だけを乗り出して、こちらを見ている裸の女性を。

しかも何故かめちゃめちゃ睨まれてました。

気がつくと昼で、彼女は先に起きていました。

俺「なぁ、やべぇな、あれ…」

彼女「コクリ(うなずく)」

俺「ってかさ、俺久しぶりに夢見たの、なんかさ、俺、ピチャ、ピチャ、ズルッの音の原因わかった気がすんの」

彼女「あたしも!!」

「?!?!」

2人して同じ夢を見ました。

夢の中の視点が、壁から上半身だけを乗り出した女、つまりあの女が見ているものを夢で見たのです。

内容はこうです。

なぜか風呂場に立っていて、いきなり自分の髪の毛をひっぱるのです。

そして何十本も抜けた髪をビニール袋に包み、そのあと足と指の爪を歯で噛みちぎり、それもビニール袋に入れました。

そのあと歯磨き粉を付けずに歯ブラシで歯を磨き、磨き終わった歯ブラシを洗わずに同じビニール袋に入れたのです。

すると、誰かが帰ってきました。

何故か慌ててベランダに向かい、そこで夢は終わってしまいました。

俺と彼女はかなりビビって、大家さんに電話をし家に来てもらいました。
さっそく大家さんに昨日あった事を話すと、なにも知らないと言うのです。

納得のいかない俺は大家さんにお願いして、隣の部屋の鍵を貸してもらいました。
そして大家さんと一緒に隣の部屋を開けました。

部屋の中は全然普通でただの空っぽな部屋でした。
しかし、風呂場に入った瞬間、急に体が冷えました。

昨日見た夢の部屋と一緒だ。

俺は気になって風呂場を徹底的に探りました。
すると、天井にあるダクト? が少しだけ開いていたのです。

俺はビビりながらダクトを開け、中を覗きました。
中には、ビニール袋がありました。

なんか嫌な予感がしながら恐る恐る中を開けました。
その中身は夢で見たものとまるっきり同じでした。長い髪の毛、オレンジのマニキャアで塗られた爪、歯ブラシ。

俺と彼女の異変に気付いた大家さんは「どうしたの?」と言いたい様な顔をしていました。

俺はこのビニール袋を夢でも見た事を話しました。
そのビニール袋は大家さんが警察に届けてくれました。

それから2~3週間は特になにもなく、普通に暮らしていたのですが、ある日、彼女がまた背中が痛いと言うのです。

嫌な予感がしましたが気にせずその日は眠りにつきました。

次の日の夕方仕事から帰って、彼女にまた夢を見た事を話しました。

今回は彼女は見ていなかったようで、内容が、またこの日の夢も、あの女の視点の夢でした。

まず、空っぽの部屋の窓際で裸のままうつぶせになっていました。
しばらくすると顔を上げ、俺等の部屋の壁の裏側まではいずって行きました。

その途中、何回か「ピチャッ、ピチャッ」という音が聞こえました。
そして壁の前に着くとゆっくり立ち上がりました、この時「ズルッ」と言う音がしたのです。

すると壁に顔を近づけ、

「はぁ、はぁ」

と息を吐くのです。

そして壁に向かっていくと貫通し、そこには女を見てビビっている、布団にくるまった俺がいました。

ビビっている俺は気絶したのか、ぐったりしていました。

すると俺の部屋に入り、風呂場でいきなり自分の髪の毛をひっぱり、あのビニール袋の中身とまったく同じものを作り、ダクトの上に隠したあとベランダを摺り抜けて行く夢を見ました。

次の日、朝一で姉ちゃんにその事を話すと、わざわざ家まで来てくれました。

姉ちゃんは部屋に入ってすぐに口を開きました。

「これ生き霊じゃない?」

俺「?? え?」

姉「これ生き霊だよ絶対。前に隣に住んでた人、男でしょ?」

俺「わからんから大家さんに聞いてみる」

大家さんに連絡すると、確かに男でした。

姉「いるんだよこーゆうタチ悪い生き霊とか。あんた引っ越すしかないよ」

そー言われ、9月に引っ越しました。まぁ近所に引っ越しただけなんですが。


国道のカーブ

国道5号線の小樽方面へ向かう、とある緩やかなカーブは事故が多い。
それは霊的なものというわけではなく、国道で90キロ100キロ出すのが普通という北海道の交通事情とブラックアイスバーンによるものだ。

数年前の話になるが、そのカーブで友人がスリップ事故を起こしている。
歩道側に乗り上げたが夜間ということもあり幸い人身被害はなく、後続車と若干接触してリアに凹み傷をつけた程度で済んだ。

その友人が言うには事故当時、カーブに差し掛かったところで異様なものを見つけて、それに気を取られて事故を起こしたらしい。
カーブの路側帯に沿って何人もの人が列を成していた、というのだ。その人たちは揃って車道側を向き手招きのような仕草をしていたらしい。

そこで亡くなった人たちが仲間を増やそうとしてる系の話か、と私が言うと友人は違うと言った。
その手招きの行列も妙だったが、友人が気を取られたものは別のものだったのだ。

手招きの行列より上、歩道より奥の山のあたりに女性が立っていたという。
その場所に立っているということはつまり空中であり、なによりとんでもない巨人ということになる。

友人が言うには写真で人物だけ切り取って、山の辺りに貼り付けたように見えたという。
友人は手招きの集団ではなく、その女が“引っ張った”んじゃないか、と話していた。

それからしばらく後のことだ。私が深夜に同じカーブを通ったときのことである。
友人の話を思い出した私は速度を落としながら路側帯に目をやった。驚いたことに友人が言っていたような行列が目に入った。

ただ違うのは、彼らは誰一人として手招きなどしていなかった。そして山のほうに立つ女も居なかった。
表情はなくただこちらをじっと見つめているような気がした。

カーブはそれほど長いものではなかったが、すごく長い時間を走っていたように思う。
嫌な感じを受けつつも結局、私は何事もなくカーブを抜けた。

しかしその瞬間だった。
カーブの終端と同時に途切れていた行列、その最後尾。そこに真っ黒な服の女が立っていて、すれ違いざまに“にや”っと笑ったのだ。

なぜかその女の顔だけはっきりと見えたように思えた。
そして、あっと思った次にはリアのタイヤからぎゅるん、という空回りする音がして、私の車は逆向きになって滑り、歩道側面の石壁に接触していた。

まずいな、と思って顔を上げると、そこには行列も女の姿もなかった。
ただ一言。

「またか」

と女の声がどこかから聞こえた。

幸いなことに人通りも他の車もなく、単独事故で済んだが、駆けつけた警官に前方不注意で咎められ「スタッドレス変えたばっかり?下手したら死んでたよ」と言われた。

あれからその行列も女も見ていない。あれがなんだったのかもわからないままだ。ただ、その後も時折そこで事故の話を聞く。


風邪と狐憑き

「弟さぁ、風邪ひくと狐が憑くの。凄いんだよ、目付きとか変わって、唸って、違う人になるよ」
「何それ…?」

高校時代、ファーストフード店でポテトを食べながら、友達がさりげなく不思議な事を言い出した。そして、次のような事をさらりと語った…。

彼女が小学生の頃、家にまじないのばあさんが来たんだそうだ。
当時、彼女は小さな離島に住んでいたのだが、まじないのばあさんは、何処からともなくふらりと現れ…。

占いやら、まじないやら、あの世の人の口ききやらの用は無いかと、彼女の家を訪ねたんだとか。
でもその時、家には特に問題事が無かったので、まじないのばあさんには断わって、帰ってもらったそうだ。

まじないのばあさんが帰った後、庭先を見ると、そこには………。
庭の土の上に、棒のようなもので、何かの模様が描かれた跡が残されていたという。

その夜一晩、長男である彼女の弟は、熱にうなされ、唸った…。
それ以来、彼女の弟は、風邪をひくと狐憑きになり、まるで人が変わるようになったという。

…あの模様は、呪いのまじないだったようだ。

「あのおばあさんに頼まないと、弟は治らないんじゃないかな。自分で仕事を作っていったんだよね。大丈夫、風邪ひかなければいいから」

彼女はおおらかに笑ったけど…いや、それ大丈夫じゃないよ…と、コーラを飲みながら、私は心の中でツッコミをいれた。

卒業して随分と歳月が過ぎた、彼女の弟は、狐憑きの呪いをといてもらえたのだろうか。
田舎には、まだこんな話が、ぽつりぽつりと、残っているものらしい。


ホテル

修学旅行の時の話。

私達はその日東北地方のT湖に来ていた。
湖畔の乙女の像(?)を見たりして元気に歌いながら楽しんでいた。

雨が降っていて風も強くめちゃめちゃ寒くてガイドさんも珍しいと言う程の荒れた天気だった。
雨の中、学年全員で集合写真を撮ってホテルに移動。途中嫌に暗くて鬱蒼とした森を通ったのを覚えてる。

ホテルに到着して部屋についたが、誰も中に入らない。
部屋は薄暗く何となく空気が重かった。

まだ誰も入ろうとしない。それ位不気味だった。
後ろにいた私は仕方なく部屋に入り、空気悪いね~なんてちゃらけながら窓を開けようと障子を開けた。

目の前に広がるのは木、木、木。奥の方に湖が見えた。
ぞくり、として動けなかった。結局窓は開けれなかった。

その部屋には私を含め6人が泊まった。

もう1人見えると言う子がいた。その子をEとする。
その子も一瞬止まったが、すぐに持ち直しお札とか貼ってあったらウケるよね~なんて言い出した。

…ありましたよ。
お決まり通り、掛け軸の裏と箪笥の内側に。

他の皆どん引きだよね(汗)
さすがの私達2人もびっくり。まさか本当にあるとは思ってなかった。

それでも馴れてきて(?)落ち着いてきた矢先、他室の子が泣きながら駆け込んできた。
その子っていうのが普段泣いたりしない割と強気な子。悪系的な子だった。

その子が言うには、とにかく怖い。雰囲気がおかしい。部屋にいられないとの事。
泣きながらマジ顔で先生に部屋を変えてと訴えていた(結局変えてはもらえなかった)。

そんな事があったせいかイマイチ気分が盛り上がらず黙々と過ごしていた。

そして夜になった。
布団の位置はこんな感じ。

*******
┏──窓──┓
┃──障──┃
┃  〇  〇  ┃
┃  ◎  〇  ┃
┃  〇  ●  ┃
┗扉━押入れ┛

*→木
障→障子
〇→友達
◎→見える子
●→自分

夜更かしもしないで寝た修学旅行の夜なんて初めてだった。そんなの出来る雰囲気じゃなかったしね。
でも私は実際何も起きなかった。途中までは。

夜中近くになった。ぐっすり寝てたんだけど突然目が覚めた。なぜかはすぐわかった。
皆起きてた。窓側の2人が怖い怖いって言ってた。

すると突然、バンッって音がした。どこからかはわからない。
でもその後いろんな所からパンッバンッパンパンッドンって聞こえてきた。

窓の方から段々内側でも鳴るようになってついに部屋中から聞こえるようになった。
もちろん障子の中からも聞こえたけどそこまで怖くはなかった。そんなに怖い? って思った。

だから場所替えした。私が窓側の布団に寝ることになったの。
そしたらすごい怖いの。窓に背を向けてたんだけど後ろからブワァって何かがくる感じ。音は鳴り続いてる。

そしたら友達の1人が障子を開けようって言うの。冗談じゃないって思ったけどその子開けようとしたのね。
するとキャァッって叫んで布団に潜り込むの。

どうしたの? って聞いたらその子泣きながら障子の向こうに誰かいたって。
障子の向こうから手がぐぅってしてたって。障子を押してたって。

部屋が騒がしくて様子が変だって思ったのか先生が来た。
先生を見てありがたく思ったのも初めてだった。皆半泣きで助けてって言った。
仕方ないって事で皆が落ち着くまで先生がいるって事になった。

先生がいたお陰で落ち着いたのか皆は寝始めた。
私は寝れなかった。まだ後ろからおかしな感じがしてたし何かの気配もしてたから。

先生は10分くらいしたらいなくなった。私だけが起きてた。
したらまた鳴り始めたの。パンッパンパンッって。

気配は近づいてきた。もう駄目だって思った。

気付いたら朝だった。
気を失ったのか寝てしまったのかはわからない。

朝、障子を見たら手形がうっすら残っていた。
そして窓の外側には無数の手形がついていた。

ホテルを出た後、この話題でみんなはもちきりだった。

あの夜、部屋の雰囲気が悪いと怖がっていた人達は私達の他にも何組かあったらしい。

私達の部屋は5、6階だったはずで下までかなりの距離があった。
はしごも何もなかったので手形なんてつけようがないはずだった。

子供の手形もあった。

一体誰がつけたのだろう?
そしてあのホテルには何があるのだろう?

そんなことがあったせいかそれとも何か知っていたのかカメラマンさんはそのホテルで一枚も写真を撮っていない。

何があったのか今の私には知る術もないし知りたくもないが修学旅行でT湖畔にあるホテルに泊まるときはそれなりに覚悟がいるかもしれない。


ひよこ

ある農家の話。

ある日、その家の幼い娘が楽しげな顔を浮かべて母親に言った。
「お母さん、お庭にヒヨコがいるよ。」 「ええ? ヒヨコ?」
鶏小屋から勝手に歩いて出てきてしまったのだろうか。以前にも鶏が脱走してしまったことがあり、
それ以来鶏が逃げないようしっかりと柵を作ったつもりだったのだが。
「きっと勝手に小屋から出てきちゃったのね。元いた場所に帰してあげなさい。」
娘は「はーい」と応じると、庭に出て行った。
ヒヨコが気に入ったのだろうか、その日以来娘は鶏小屋で遊ぶことが多くなった。
最近の子供があまり得られない生き物と直に触れ合う良い機会と思い、両親は娘を好きにさせていた。

そんなある日、娘が泣き顔を浮かべながら母親に縋り付いてきた。母がどうしたのか聞くと、
娘は涙をボロボロこぼしながら言った。「ヒヨコがいなくなっちゃった・・・」
しばらくの間、娘はかなり憔悴した様子だったが、やはり子供というべきか、
そのうちいなくなったヒヨコのこともすっかり忘れてしまった。

それから17年後。

上京した娘から電話がかかってきた。
母親が電話を取ると、娘は怯えたような声で一方的に話し始めた。
「お母さん、あのヒヨコが帰ってきたの。」
母親は受話器の前で首を傾げた。
「ヒヨコ? 一体何の話?」
娘はさらに取り乱したようだった。
「覚えてないの? 私が小さい頃庭で見つけたヒヨコよ! あの子が帰ってきたの。」
庭で見つけたヒヨコ。そういえばそんなことがあったような気もする。
しかしあれはまだ幼稚園に上がる前の話ではなかったか。
「そんな話あったような気もするけど・・・帰ってきたってどういうこと?」
しかしそこで電話が唐突に切れてしまった。何度かかけなおしてみるが繋がらない。
結局母親は怪訝な顔をしたまま、娘に電話をするのを諦めてしまった。

娘が死亡したという報せが入ったのは、翌日のことだった。
遺体からは、全身の血と、眼球が抜き取られていた。
後日、警察署で事情聴取ついでにいくつかの遺留品を見せられた母親は、その場に凍り付いてしまった。
部屋の机の上に置かれていたというその小さなメモ帳の切れ端には、曲線のまったくない奇妙な字体でこう書かれていた。

「彼夜子」


  • PR

  • アマゾン ホラーランキング

    Powered by fun9.net
  •  

    2010年8月
    « 7月   9月 »
     1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    3031  
  • 最近のコメント

  • Copyright © 1996-2010 2chの怖い話. All rights reserved.
    Jarrah theme by Templates Next | Powered by WordPress