Archive for 2月, 2011

nine words

私は最近一人暮らしを始めたばかりで、今のアパートを見つけるのもかなり苦労した。
だが、ようやく生活も軌道に乗ってきた。

そんなある日の午前1時。
私はリビングでテレビを見ていた。その時突然携帯と家の電話が同時に鳴り出した。家の電話に先に出た。
友人からで、ちょっと焦っていた。
「どうしたの?」
「よかった、起きてた。…変なメール来てない?」
「メール?」
「なんか英語のメールでさ…携帯鳴ってるよ?」
私は後回しにしていた携帯を開いた。メールだった。そこにはこう書かれていた。

1em#g:wt4diks%7wmhtxrcb&j\7mdyvbqak+luh_/qyv3jmp!8mhxgbfme”q5gxgqnb??hil9kmzxyutrobh]g2zwbd*gj&hi-ur>vzx

I’ll give you ten minutes.Find my message…START!
HINT:nine words

知らないアドレスからだった。
「…こっちにも来た」
「私には12時57分に来た。何なんだろうね。なんか気持ち悪いけど、答えも気になるからちょっとやってるんだ。
時間まであと5分くらいか…」
「じゃあ一緒にやらない?」
私達は電話で相談しながらこの問題をやってみることにした。
相手にしないほうがいいとは思っていたが、なんとなく、答えないといけない気がしていたのだ。
時間は1:02。

1:04。
私達は頭を抱えていた。
全く分からない。ただの文字の羅列にしか見えない。まずヒントといってもnine wordsという情報しかない。
「分かった?」
「全然。…でもヒントに9文字ってあるよね?あの中に9文字の何かがあるんじゃないの?」
「そうなんだろうけど…」

1:07。
「あぁ…私ゲームオーバーだ」
友人のほうはもう10分経ったのだ。その時、電話越しにインターホンの音が聞こえた。
私達は凍りついた。
「ねぇ……誰か来たの…?」
「夜中だよ!?そんなわけないじゃん!…このメールのせいかな…」
「大丈夫だよ!きっと…。一応ドア越しに覗いてくれば?開けなきゃいいんだからさ?」
「うん…。すぐ戻るから」
友人は電話を切らずに置いて、玄関に向かったようだ。

1:08。
友人は戻ってこない。どうしたんだろ?まさか…
しかしこちらもあと2分しかないので、ひとまず問題に取り組むことにした。
こんな制限時間に意味はないと分かっているはずなのに、私はとても焦っていた。
私は友人の言った「9文字」に注目した。この中から9文字の共通点のある言葉を探した。

1:09。
あと1分。私は何故か冷や汗をかいて、心臓がバクバクしていた。
だが、こんな切羽詰まった時に私は冷静だった。全神経を携帯の画面に集中させた。

そして見つけた…数字だ。数字はたしかにこの中に9つしかない。
しかし、なかなかそこから先に進めなかった。だが、ここで更に私に天啓が下った。
「数字の後」
そう、数字はそのあと何字先に答えがあるかを示しているのでは?そうなると、最初の1が示すのは「e」だ。
じゃあ次の4は「s」…
こうして、私はこんな文字を導き出した。

e s c a p e n o w

escapenow…Escape now「すぐ逃げろ」!?
私は戦慄した。友人は未だに戻らない。
もしかして、10分以内に家から「逃げなかった」からではないのか?もう悪戯とは思えなかった。
時計を見た。ちょうど1:10を回ったところだった。
時間がもう来てる!
逃げなくては…私は玄関に走った。
しかし、ドアノブに手をかけ、想像してしまう。もしドアの向こうに…いたら…
しかし、ここにいては同じことだ。私は意を決してドアを開けた!

そこには誰もいなかった。
まだ間に合う!
私は鍵もかけずに外に飛び出し、外の通路を走り、階段を駆け下り、近くのコンビニに急いだ。
そこがゴールに思えたのだ。
静かな夜の住宅街に、私の走る足音が響いた。
逃げ切れる。私は安堵していた。
そして、あと2つ角を曲がったらコンビニだというところで、メールが来た。
もしかして、もしかして友人が戻ってきたのか?
そして電話に出ない私を心配してくれているのか?
何も起きなかったのか?
私は携帯を開いた。
差出人は10分前のメールのアドレスだった。
こう書かれていた。

G A M E O V E R

そして、

後ろから、肩を掴まれた

『今朝、〇〇市の路上で右肩から右腕にかけてをもぎ取られた遺体、マンションの玄関前で首が無くなっている遺体が発見されました。
どちらも携帯電話を握りしめており、同じ差出人から、同じ内容のメールが送られていて…』
「へぇ…」
夜11時。僕はテレビでこのニュースを知った。
「メールねぇ…」

ブルルルルルッ

携帯にメールが来た。
しかし、差出人は知らない奴だった。
内容は訳の分からない文字の羅列の後、「10分以内にメッセージを探せ」というものだった。


一途な思い

僕の家の隣に女の子が越してきたのは小四の夏休みだった。
彼女の家庭にはお父さんがいなかった。
お母さんは僕の目から見てもとても若かったのを覚えている。
違うクラスになったけど僕と彼女は仲良くなった。
彼女はあまり明るいほうではなく、女子の友達も少なかった。
本ばかり読んで親しい友人のいなかった僕と彼女はお互いの家に遊びに行くほど仲良くなった。
そのうち彼女は愚痴を言うようになった。
母親がすぐ殴ること。
同じクラスの女子が意地悪をすること。
すきな男の子ができたけどその子はほかの女子にも人気があること。
最初は僕のほうがよくしゃべっていたけれど、この頃からは一方的に彼女が話し僕が聴くようになっていた。

ある日を境に彼女は学校に来なくなった。
好きだった男子の取り巻きたちにいじめられていたのが理由だ。
彼女は僕に会うたびに自分をいじめた女子が憎いといった。
そのいじめを見てみぬ振りしていたクラスの皆も憎いといった。
そして現実味のない復讐やクラスメイトの悪口を延々と話し続けた。
僕はただ黙って相槌を打っていた。

中学に入ってから彼女の素行が荒れ始めた。
夜遅くまで帰ってこないようになり、これ見よがしにタバコをすい始めた。
家庭環境も悪化し、深夜にいきなり親子喧嘩が始まったりもした。
一度は警察が彼女を迎えにやってきた。この頃から近所と折り合いが悪くなり、
中傷ビラや落書きなどの悪質な嫌がらせが彼女の家に行われた。
一度は郵便受けに刻んだ猫が入っていた。
僕も母に彼女と付き合うのをやめるよう言われた。

僕が高校を出たとき、彼女は部屋に引きこもるようになった。
僕も彼女の姿を見ることがめっきり減った。
めっきりふけこんだ彼女のお母さんに話を聞くと
昼は絶対に出てこない。
ご飯は部屋の前においていく。
深夜になるとトイレに行くときだけ出てくる。
そんな生活を送っているようだ。
僕は久しぶりに彼女に会いにいった。

彼女は僕に会うのを拒絶した。
扉越しに帰れと怒鳴った。
何を話しても黙っていた。
一度なんかはドアがあいたと思ったら味噌汁をかけられた。
ちらりと見えた彼女はげっそりと青白くやつれていた。
絞った雑巾のようだった。
僕は毎日彼女に会いに行った。
親とけんかした。
やっとできた友達と疎遠になった。
それでも毎日彼女の部屋まで会いに行った。

そのうち彼女は扉越しに話をするようになった。
悪い仲間と付き合っていたこと
万引きが癖になって警察に捕まったこと
恋人ができたと思ったら避妊に失敗して子供ができたとたんに逃げられたこと
助けてほしくて相談した母親に半狂乱になって殴られたこと
子供をおろしたこと
死のうと思ったこと
手首を切ったこと
昔と同じ様に彼女が一方的にしゃべり続け、僕は相槌を打つ。
意見を求められたときはなるべく無難な意見を言う。

そのうち彼女は部屋を出た。アルバイトも始めた。
だんだん性格も明るくなり始めた。彼女のお母さんから泣きながらお礼を言われた。
ある日、彼女は近所の団地から飛び降りた。
下が植え込みだったこととたいした高さじゃなかったために一命は取り留めたが
脊髄が傷ついたために今後の人生は車椅子のお世話になるそうだ。
ベッドに横になった彼女はなきながら謝った。
親や僕に迷惑をかけていたのがすごく申し訳なかったから飛び降りたんだそうだ。
泣いている彼女を慰めた。寝転んだまま泣いている人を慰めるのは難しいと思った。
慰めながら彼女にプロポーズした。結婚を前提に付き合ってくれるように頼んだ。
彼女は全身の水分を絞りつくすようにして泣きながら「本気?私でいいの?本当にいいの?」
と何度も聞き返した。訊かれる度にうなづき返した。
君のことがずっと好きだった。
顔をゆがめてクラスメイトの悪口を言っていたときも
悪い友達と付き合って荒れていたときも
一方的に愚痴をしゃべり続けていたときも
君が泣きながらお母さんが自分を殴ることを告白したときも
引きこもって別人のようにやせたときも
小学生の頃に君が好きな男子の名前をその取り巻きたちに教えたときも
君の家のポストに入れる猫を刻んでいたときも
足の感覚を失い白いベッドに飲み込まれそうに小さく横たわっている今も
ずっと君が好きだ。
これで完璧に君は僕だけの「彼女」だ。

僕たち今度結婚します。


横断歩道の標識

昭和の30年代のこと。

横断歩道の標識を新しく作ることになりそのデザインのもととなるものを、政府が一般に公募したことがあったそうです。

横断歩道のイメージに合った写真やイラストの応募が、全国から集まりました。
その中から、九州に住むカメラマンAさんの写真が見事採用されました。

そしてその写真をもとにして作られたのが、親子が仲良く手をつないで歩く風景を表した標識。今わたしたちが普段目にしている横断歩道の標識です。

ところが、Aさんのカメラは仲のよい親子どころか、とんでもないものを写してしまっていたのでした。

標識の絵柄を募集していると聞いて、早速Aさんは愛用のカメラをもって町に出ました。

横断歩道にぴったりな被写体を探すうち、公園で父親に手をひかれて歩く女の子に目がとまりました。

「これだ!」Aさんは迷わずシャッターを切りました。
仲のよい親子の自然な表情が撮れたことにとても満足していました。

写真を送付してから何日か後、テレビでは誘拐殺人のニュースを報道していて、幼女を誘拐した犯人の顔がアップで写し出されていました。

それを見ていてAさんは妙な感覚に襲われました。知らないはずの犯人の顔を知っている…。 どうしてだろう。どこかで見たんだ…。

それもそのはずでした。Aさんはつい先日、その男をモデルに写真を撮っていたのですから。

Aさんが父親だと思ったのは誘拐犯、娘だと思ったのは彼に誘拐された少女だったのです。

可哀相なことに女の子はもう生きてはいませんでした。そして彼女が殺害されたのは、皮肉にもAさんが彼女の写真を撮った次の日だったということです。

横断歩道の標識、いちどじっくり観察してみてください。
手をひかれている女の子が、いやがっているようには見えませんか?


竿竹屋の真実

みなさんは竿竹屋さんをご存じでしょうか。

「たーけやーあ、さおだけーぇ」

というアレです。軽トラに竿竹を積み、とろとろと町中を巡回。
ましてや「2本で千円。20年前のお値段です」とまで言ってます。
みなさんはあの存在をどのように考えているのでしょうか。

ちょっと質問を変えてみましょう。
みなさんは、ここから竿竹を買ったことがありますか?じゃなければ買っている人を見たことがありますか?

これが「石焼きいも」だったら、買ったこともあるし買っている人も見たことはあるでしょう。
なのに竿竹に限っては…?ここで、オカシイと思ってしまったのが運の尽きでした。

二本で千円という破格値。人ひとりが車を運転して巡回する人件費、車の管理費、ガソリン代…etc.
どう考えても商売として成り立たないのです。
なのになぜ竿竹屋は日夜、町中を巡回しているのでしょうか。
ここで洞察力のある方はもうお気づきのことと思います。

そうです。目的は別にあるのです。

ここで、話は変わりますが。
実は、先日おいらの住んでいる近所…200m圏内で殺人事件があったのです。
アパートに一人暮らしの女性が部屋で刺殺された、とのこと。ここで、奇妙な一致に気づいてしまったのです。

いつもはあまり来ない竿竹屋が、この日以後は頻繁に巡回しに来ている、と。

これはどう考えてもおかしいでしょう?気になってしまったので、とうとう様子を見に外へ出てしまいました。

そこで、おいらは試しに竿竹屋から竿竹を購入してみては?と思い立ち実行に移してみました。
正直なところ、竿竹なんていらないんですが。
そして天気のいい昼下がり、ヤツはやって来ました。

「たーけやーあ、さおだけーぇ」

…来た。急いで外へ飛び出し、車の横へ。運転手はキャップ帽を目深にかぶった40代くらいの男性。
「すいませーん。一本ください」…すると。
運転手は何ごとか?といった表情を見せ、一瞬辺りをきょろきょろとしはじめる…
やがて思いついたように「あ?ああ、竿竹ね?買うの?はいはい~」と、車を止めました。

荷台から竿竹をほどく。やたらと手際が悪い。見てるこっちがイライラする。
思わず「こうしたらいいのでは…」と口を出してしまうほど。「あー、はいはい」と生返事な運転手。

というわけで、むき身の竿竹一本ゲット。いらん~。そして運転手とのコミュニケーションを試みる。

ま「売れ行きはどーですか?」
運「いやー、ぼちぼちかな」
ま「失礼ですけど、これで商売になるんでしょうかね(^^;)?」
運「ん?いやー。まぁねぇ。ぼちぼちかなー。」
ま「一日にどのくらい売れるんですか?」
運「いやー。ははは。いや、俺は臨時でやってるからねー。よくわかんないんだよ」
ま「そーですか。がんばってください」

話をしている最中も、常に周りを気にしてとにかくさっさと切り上げようとしている。
無理に引き留めるわけにもいかず、この日はこれで引く。

「なんかあやしい」それが感想でした。およそ商売をしている風には受け取れませんでした。

そしてこの日以降も竿竹屋は巡回に来る。毎日…。

どうしても気になるので、さりげなく外を歩いてる風を装って、車の近くへ。
しかし一瞬、運転手と視線が合ってしまいました。先日と同じ男性でした。
向こうも気が付いたらしく(そりゃそうでしょ。誰も買わない竿竹を買った人なんですから、向こうもおいらの顔を覚えていたようです)微妙な反応を。
この時おいらは、その男性が「ちっ」とでも言いたさげな、あからさまにイヤな顔をしたのを見逃しませんでした。

ここで、おいらはなんかマズイな…と思いました。なにか触れてはいけない部分に触れてしまったような。

しかし、それでも竿竹屋は来る…気になる…ああ、ジレンマ。
そしてまた別の日。ついに耐えかねて、また外に出てしまう。
今度は気づかれないよう、物陰に隠れて様子をうかがうも、車の後ろからではさっぱり見えない。
しかたなく、気づかれないようぐるーっと迂回して車の先回りをする。
建物の間にある隠れた場所、フェンスの横からそっと顔を出す。
さしたる変化も見受けられなかったものの、一瞬よそ見をした瞬間に向こうに気づかれてしまった!!
(今考えれば正面からだから見つかってもしかたない場所ではあった)

さっと隠れるもブォォン!とエンジン音。隠れた場所に横付けされる車。あわてて降りてくる運転手。
さっさと逃げればいいものの、この時は失態を見つけられてしまった小学生のごとく体が硬直し…「見つかった!」…恐怖のため身動きがとれなかった。

「おまえか…」

息を切らした運転手の第一声でした。
おいらは得体の知れない恐怖のために体は震え、声を出すことができませんでした。
運転手はさらに詰め寄りました。そして小声でこう言いました。

「何を知ってる!?」

おいらは何も知らない!!知りません!!
この時、全身の血がさぁっと音を立てて引いていくのが感じられました。
黙っているおいらを見て、はぁー、と長いため息をつく運転手。

「しょうがない。ちょっと車にのんな」

車に乗れだと!?あまりのことに…あまりの展開にすっかり動転する。
気が動転するとはこういうことなのか、と生まれて初めて実感する。

車に乗れ、と?…冗談じゃない!ここでようやく体が拒否反応を示す。逃げなければ。なんだか分からないけど逃げ
なければ。
ここで落ち着きを取り戻し、運転手にうながされるままに…ちょっとふらふらと演技をしつつ…車の方へ。
運転手が車のドアを開けるために向こうを向いた一瞬、全速力で逃げ出した。

「あ!こらっ!待て!」

後ろから運転手が追いかけてくる。一応、20代の体ではあるからそこそこは動く。
さすがに40代のおじさんに追いつかれるほど体力は衰えていない。そして逃げ切った。

2~300m程走っただろうか。追いかけてこないことを確認して、ようやく落ち着く。息を整える。そして事の重大さ?
に思わず恐怖する。

わからない。わからないけど、なにかヤバイことになってしまった。知ってはいけないことを知ってしまった。
そんな感じがしました。

それから帰るのも、周りを気にしつつ隠れるようにして、ようやく家にたどり着く。家に帰って安心する。そして得体の知れない恐怖を感じる。
しまった…顔を見られてる。あの運転手はおいらの顔を覚えている。それが、なにかマズイ気がしてなりませんでした。

次の日。それでも巡回しに来る竿竹屋。今度はもう外に出ない。出られない。あの声が聞こえるだけで恐怖するようになってしまった。
それから、竿竹屋は来る頻度が段々下がっていきました。

ニュースで殺人事件の犯人が捕まったことが報道された。刺殺された女性のつきあっていた元彼氏が、刺し殺してしまったらしい。

竿竹屋はもう来ていません。
そして忘れた頃に…。

ある日、スーツ姿の見知らぬ男性二人がおいらのアパートへ来ました。
夜も遅く11時頃。おいらが普段、会社に行っているため昼間はいないせいであると思われます。
それも、家に帰り着いて5分もしないうちに二人はやってきました。
どうも、家に入るのを確認してからやってきた…そのようにしか考えられません。
そして、一人がこう言いました。

「警察ですが」

…何ごと?さっぱり分かりませんでした。そして、彼らはこう言ったのです。

「以前、竿竹屋の運転手を尾行していましたね?」

…!!なんてことを!尾行!?そんなことはしていない!!
「してません!!」

「どういう目的で、そういうことをされているのかは知りませんが、そういった行為は非常に困るのです。
申し訳ないんですが、そういったことはやめてもらえますか?」

だから尾行なんかしていないのに!!あの時の得体の知れない恐怖がまたよみがえる。
思わず声がうわずって、どもってしまう…
「いや、あの…」

ここで向こうは声を押さえ気味にしながら言う。

「これは警告ですから。これ以上、同じ行為をされるとなると公務執行妨害罪もしくは業務妨害罪として告訴する場合もあります。
あなた自身のためにも、もうあのようなことはやめてきただきたい」

思わず呆然とする。この人達は一体なにを言っているのだ!?おいらは何もしていないと言うのに!!
得体の知れない恐怖と、なぜそんなことを言われるのかという怒りの感情とで、思わず泣きそうになる。
一気に感情が高ぶってしまい返す言葉が出てこない。
それが、向こうの言うことを認めたことになってしまっているにもかかわらず。

「くれぐれもおかしなマネはやめてくださいよ」

と言い残し彼らは去っていった。
わからないけど、思わず泣けた。悔し涙というか怒りのためというか。
以上が、おいらが体験したことです。

——————————

連続カキコすみません。

当時は気持ちが高ぶっていたせいか、状況判断ができませんでしたが、改めて落ち着いて考えてみることにします。

彼らはこう言いました。「公務執行妨害罪もしくは業務妨害罪」。これはどういうことか?

つまり、竿竹屋は警察の活動の一部分である、ということに他なりません。
思うに、竿竹屋というのが町中の日常風景に溶け込むための変装であり、本来の目的は何かを監視しているのかもしれません。

いわゆる「公安」と呼ばれる人達の手による活動なのかもしれません。
逆に言えば、竿竹屋いるところに、事件あり、と言ったところか。
もっとも、竿竹屋すべてが公安であるとは言い切れませんが。


ベビーシッター

昔、イギリスの小さな町に2人の赤ん坊の世話をまかされたベビーシッターがいたんだ
そのベビーシッターを雇っている家は大富豪で家の主と妻はいつも忙しくて家にはいなかったんだ

ある日の昼、その家に電話が鳴った

二階に赤ん坊たちを寝かしつけたベビーシッターは一階で掃除をしている時にその電話をとった

「もしもし、どなた?」

「俺の名はルーシー・コスビーだ」

ルーシー・コスビーと言う名はその頃のイギリスでは赤ん坊殺しのルーシーとして有名で、無差別に何の罪もない赤ん坊を狙う殺人犯の名前だ

しかしベビーシッターは
「イタズラはやめてください!」
と言って全く相手にせず電話を切った

しかししばらくして、また電話がかかってきて
「俺の名はルーシー・コスビー、今どっかの家の赤ん坊を殺したところさ」
と言った

「いい加減にしなさい!」
とベビーシッターは電話を切り、オペレーターに相談した

「電話を逆探知いたしますので次にかかってきたら話を長引かせてください」
と言われた

案の定電話がなり
「俺の名はルーシー・コスビー、今どこかの金持ちの赤ん坊を殺したところさ」

「分かったわ!あなた悪ふざけもいい加減よしなさい!」

などとオペレーターに言われたとおり話を長引かせて電話を切ると
すぐにオペレーターからの電話がなった

「いいですか…今すぐあなたはその屋敷から出なさい!…逆探知の結果…電話の発信場所はその屋敷の二階です!!」
とオペレーターが言った。

ベビーシッターは電話を切り何かの気配に気づき振り向くと
そこには血がベットリついた包丁を持った若い男がたっていた

「俺の名はルーシー・コスビーだ。今二階の赤ん坊2人を殺してきた…」
と言った。しかしベビーシッターは冷静にこう言い返した。

「それは違うわ、だって

あたしがルーシー・コスビー

ですもの…」

次の日その屋敷の二階に赤ん坊2人の惨殺死体と、一階に赤ん坊以上にひどい殺され方をした若い男の死体が見つかったそうだ。ベビーシッターは見つからないまま…


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